七姫物語第二章 世界のかたち 高野和

七姫物語(2) 世界のかたち 作:高野和 イラスト:尾谷おさむ(電撃文庫)

七姫物語(2) 世界のかたち (電撃文庫) ISBN : 4-8402-2574-5 発行年月 : 2004.1

めちゃくちゃ絵がきれいです! 柔らかくて、雰囲気にピッタリ。尾谷さんがジブリ好きで影響を受けたというのにも納得です。
はー、この雰囲気はとても好きだ。

でもなんていったらいいんだろう。ほんわか感は変わらないのにこの胸のわだかまりは。むしろほんわか感故の疑問というか。

巫女姫が統治する世界、東和は本当に大陸の片隅にあるんでしょうか。島国といってくれたほうが納得できやすい気がします。「領地争い」が起き得るのに、なんで十二国記よりもまったりしているのか。「陽子」が受けた試練より、「空澄」がした苦労は何十倍も生ぬるい。そして、市井に出るときの空澄姫の仮の姿「鞄持ち」カラカラの生活といったら、姫様から堅苦しさを取ったような楽な生活に見える。それはトエとテンがいるかいないかの差であるような気もしますが。
前回は四宮の侵攻というスパイスがあったけど、今回は雪祭りの季節にカラカラが都市に出て見聞を広める、といった内容なのでよりまったり。元四宮の傭兵将軍のちょっとした騒動はありましたが。

私自身、「和」という思想はとても島国的なものだと認識している。
他国の侵攻が考えられる大陸ではありえない。
そして「雪終」(ゆきおわり)や「櫻帰」(さくらがえり)といった十二の季節の呼び名などがより「ヤマト」な雰囲気を醸し出す。

今回広めた見聞を大いに発揮して、三章以降に活躍してくれるでしょう。その序章といった感じ。

ええと、より細かい突っ込みは「まな板に水」。ええっ、立て板だよ立て板!
改行は、前回よりは少ない気がしますが、やっぱり多いですね。

こう書くと深江は七姫嫌いなのかと思われるかもしれませんが、あれです、すきだからこそ。いや願望としてはむしろつっこまないで楽しく読みたいよう、好きなんだから。(泣)

Facebook にシェア
Pocket
[`friendfeed` not found]
[`evernote` not found]
LINEで送る

  1. コメントはありません。

  1. トラックバックはありません。

about

ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

アーカイブ

profile

Go To Top

- Rental Orbit Space -