Missing 神隠しの物語 甲田学人
Missing―神隠しの物語 作:甲田学人 イラスト:翠川しん (電撃文庫)
ISBN : 4-8402-1866-8 発行年月 : 2001.7
神隠しというモチーフには「いじめられっ子の世界逃避」がからんでくることがあると思うのだが、そしてそれが好きになれないのだけど、この物語はそれほど不快感がなかった。なんでだろう。魔王陛下のキャラクターが気に入ったから? 神隠しがいじめられるきっかけだからか?
民俗学に詳しくもなければオカルトの知識も全くないのだけど、「異界」と「伝染」という言葉の使い方が「パラサイトムーン」に近い? でもこちらのほうがよっぽど暗いしスリルがあったな。「失敗=友人の死」だもんなぁ。ヘタすれば自分も死にそうだし。引き込む力は強い。主人公でメインに動くと思っていた魔王陛下があっさりいなくなっちゃったとことが意外でしたし。ピンチになっても奥の奥の手を持っているような気がしていた。助けを呼ぶような人には見えなかったのに。
にしてもこんな文芸部あったらいいよなぁ。私は日記書きなんで参加できないけど。
にしても魔王陛下、一体どんな小説をお書きになるので? 論文書いてるのしか想像できないわー。
でもラストはどういうこと? 続巻の様子からするとあやめは出張るよね。敵は殲滅できてないよね? あー、気になるー。
余談
デュラの拷問ネタはわからなかったぞ。鏡だから6・7巻なのか。むう。先は長い。
コメントはありません。