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断章のグリムIII 人魚姫・上 甲田学人

断章のグリム〈3〉人魚姫(上) 作:甲田学人 イラスト:三日月かける (電撃文庫)

断章のグリム 3 ISBN : 4-8402-3635-6 発行年月 : 2006.12

なんかホラー通り越してスプラッタじゃん、と思ってたけど最後まで読んだらやっぱホラーですホラー。泡か……泡で作られる惨状。もずくとかギャグ飛ばしてる場合じゃ全然ないです。(T女ネタが頭から離れない)腐った磯の香りと石鹸の香り。粘土状の遺体。甲田さん、シャボンとか壊れやすいもの好きそうだな。ちょっと薄刃奇譚思い出した。

学園パート、さっぱりいらないんじゃないかと思える神狩屋の過去です。神狩屋騎士団他の街に出張です。

いきなりなんだよ、いきなり遺書から始まるんだよっ!
そうかぁ、「死にたい」って人に相談するのってとても迷惑なことだと思ってたけど、突然死なれると「何で相談してくれなかったんだ」ってなるよね当然。自殺ってやっぱりいつでもとても悲しいことだ。自分にとっても周りにとっても。やっぱ王国とか修正力とか夢物語なんだよねー。(本当にあっても知覚できないか)……いや、どっちかというんとそれらは切なさ演出のためのものだと思うけど。
でも遺書を書いた心境もわかっちゃうんですよね。うわーん。
しかし神狩屋が保持者になったきっかけが婚約者の志弦だというのなら、なんて皮肉な断章だろう。

で、その妹海部野千恵ちゃんは美少女探偵でもなんでもなく、姉がきっかけとなったトラウマで、意味がないと悟りつつ手を洗わずにはいられない少女。どう考えても生き残れそうにない気がするのですが。歩由実と被ってる気が! 蒼衣が入れ込んじゃってるってあははははー。雪乃はちょっとデレ?

あとがきは……大丈夫! オオカミさんなんて2巻からオオカミ関係ないし! おつうさんだし! いやー、グリムよりもアンデルセンのがグロいなんてねー。しかし人魚姫って本当に何の救いもないな。最後の「空気の娘」の話知らなかったし。過去稀に見る大量虐殺だし。ああどうなるでしょう、ってもう完結編でてるんだけどな! あの暗い表紙がより不安を……。いやいや、それでこそ甲田学人

他刊の感想
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夜魔 甲田学人

夜魔 作:甲田学人 (メディアワークス)

夜魔 夜魔―奇 (電撃文庫) 夜魔―怪 (メディアワークス文庫) ISBN : 4-8402-3249-0 発行年月 : 2005.11

神野陰之と十叶詠子(中学生)が出てくる短編連作。願望を叶えてくれるお話。Missingファンなら読んで悔いなし。ファンでなくても損はさせませんよー。
最初は「あり、魔女とはいえ中学生のときは普通だったんだ」という印象を受けたのに、描写が続いていくにつれ明らかになる詠子の行動原理。Missingがシリーズ通して読み直したくなる一冊ですねっ。布教中で手元にないー! いや、そんなことしてる場合じゃないからな、いろいろと。また今度いつかー。

ホラーだ。ホラー以外の何物でもない。うーん? 怪談? 都市伝説? でもこわくない。美しき狂気の世界。そりゃ映像化はごめんこうむるけどな! でもちょっと観たい。怖いもの見たさ?(結局怖いのか)
うん、「魂蟲奇譚―コンチュウキタン―」の載ってるhpSpecialは持ってるんだけど、怖くて読めなかったんだよな。だって蟲ですよ奥さん。この話より前に発表されている話があるのも知ってたし。どうせなら順番に読みたいしさ。
今考えるともったいないかもな。でも当時Missingもまだ読んでなかったし。正しい選択かなー。
でも万一読んでいたとしても後悔しない。ひとつでも纏まっているきれいなお話です。蟲は禍々しいけど、儚いし。

「罪科釣人奇譚―トガツリビトキタン―」は最終選考作だけあって独特。あの頃も短編って応募できたの? キノが最終選考に残った次の年か。びみょー。
釣り、という単なる趣味が狂気と繋がる瞬間。

「繕異奇譚―ツクロイキタン―」は一般的なホラー? 実家にいたときに発現しなかったのが不思議な気もしますが。父はどうしているだろう。

「薄刃奇譚―ハクジンキタン―」一番シンクロしちゃいけないと思うけどしちゃうー? 唯一血みどろ。単なるスプラッタにはなっていない。鋭いのに脆い。完成形はそんな形。

「魄線奇譚―ハクセンキタン―」子どもの願いは子どもによって叶えられる。そして次の願望が生まれる。

「現魔女奇譚―ユメマジョキタン―」『ちいさな魔女ユメ』が再登場。契約完了。もうひとつの物語の始まり。
宗教学の教授が言ってた「『わたしと小鳥と鈴と』は恐ろしい詩だ」という言葉の意味を思い出した。なるほど。
と納得したけど本当に教授が言ってた意味はすっかり忘れたんだよね。講義聞いた時はめちゃくちゃ納得したんだが。全然違ったらどうしよう。
ねえ、詠子の願いって叶ったんだっけ? Missingの最後魔女はどうなったっけ? うおー気になるー。(だから何もかも忘れすぎですよアナタ)

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断章のグリムII ヘンゼルとグレーテル 甲田学人

断章のグリム (2) 作:甲田学人 イラスト:三日月かける (電撃文庫)

断章のグリム(2) ヘンゼルとグレーテル (電撃文庫)
ISBN : 4-8402-3483-3 発行年月 : 2006.7

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本編前に読むとこんなにやる気を削がれるあとがきもないだろう。(要約:前作二作がグロといわれるのは納得がいかない。今作はスプーン一さじのグロテスクをお送りしています) ええとぜひとも甲田さんのグロテスク定義をお聞かせ願いたい。スプラッタ? うん、そういえば思う存分スプラッタ。そして絵師さんの紹介文が大変気になりますよ。……大丈夫ですか?

んで、今回は雪乃フューチャーの巻です。どうも「ツンなゴスさん」だけで説明が足りてしまいそうな人ですが、学園生活とか家の様子とか、苛立ちとか彼女のことが判ったような気がします。主人公影薄いですが。しかし、遥火は初めて出会った蒼衣のことを雪乃の彼氏として見ていたんでしょうか? ぜんぜん説明されてないけど。それどころじゃなかったのかもしれないけど。

うむ、静けさの恐怖を書かせたらやっぱりこの人は上手いですな。何度も同じように怖がってしまいます。そしてアノニマス姐さんがいいね。使い古されたようなラベルの話だけど、前回ざざっと文章で説明されただけの世界観が、今回は身についてきたような。蒼衣の能力とかピンと来てなかったんですよね。やっぱこの人の話好きだわ。どう好意的に考えてもハッピーエンドになりそうもないのも好みです。いやでもそこをどう料理してくれるのかが楽しみなんです。グレーテルの母性とかキリスト教におけるパンとか知識はあっても意外だったもんな。

さて、次はどの童話が描かれるでしょうか。「グリムにこだわらない」とおっしゃってたようですがグリムが親和性高いんじゃないでしょうか。(『本当は怖い~』とかに影響されてない?) ああ、日本の童話とか期待しちゃいますね。雪乃の衣装に合わないかもしれないけど。(合うとか合わないとかそういう問題か?)

メモ:ジョン・ウェイン・ゲイシー

はつかねずみがやってきた。はなしは、おしまい。

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断章のグリムI 灰かぶり 甲田学人

断章のグリム (1) 作:甲田学人 イラスト:三日月かける (電撃文庫)

断章のグリム〈1〉灰かぶり (電撃文庫) ISBN : 4-8402-3388-8 発行年月 : 2006.4

クリック? クラック!

ぎをらむさん紹介の予習本、どれもドンピシャでしたよ。ちなみにこの三つでした。
新版 白雪姫コンプレックス―コロサレヤ・チャイルドの心の中は… 昔話の深層 ユング心理学とグリム童話 (講談社プラスアルファ文庫) グリム童話―メルヘンの深層 (講談社現代新書)
ユングユングー。本編読むまでは「白雪姫コンプレックス」は外れているんじゃないかと思っていたんですけど、ところがどっこい。私は難なく図書館で借りることが出来ましたんで、お勧めですよ。

あらすじ書こうとがんばったけど諦めたっ! 用語が多すぎてまとまらんのよ。
して、内容はというと……「甲田学人、型にはまっちゃったなぁ」というのが第一印象。能力ボーイミーツガールモノ。目立たないように努力して日常を生きている男の子が主人公で、ゴスロリの女の子がちょっとツンデレ? (いやまだ全然ツンツンなんですけど) 5歳のリストカッターとか「狙ってきたなあ」としか思えない自分が情けない。なんというか、私の中では意外性がなかった。超主観ですが。「Missing」初読時と今の私のライトノベル経験値の差のような気もします。ヒロイン雪乃の戦闘法に見覚えがあるっていうのもアレです。ぐう。よくよく考えてみればなんで三上さんは許容できるんだろう。あれ?

いやしかし、語り口、肉体的痛さなどはしっかり健在です。血がー。鳩がー。想いがー。空気の変化とか。きついです。童話をモチーフにしても目の付け所が違います。甲田学人ここにあり。魔女(詠子ではない)とか蟲出てくるし。いやでも神野とかはひょっこり出てきそう。つか「葬儀屋」が出てきた瞬間は神野かと思った。デルタとかは共通なのか平行世界なのか。あとがきで「メルヘンのつもりです」とかいってますけど、甲田さんのメルヘンの許容範囲がグロ方面に寛容すぎだと思います!

しかし一人一人が明確な能力を持っているので、どのように話が進むのかは気になるところ。
イラストは、塗りは相当違うけど翠川さんの雰囲気に似ているような。章の終わりごとにひとつの挿絵で、臨場感はないけど復習になる感じ?

グリムは相当グロいの多いからねぇ。どれを取り上げるのか、どういう味付けになるのか、今後がとても楽しみです。

はつかねずみがやってきた。はなしは、おしまい。

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Missing13 神降ろしの物語・完結編 甲田学人

Missing13 神降ろしの物語・完結編 作:甲田学人 (電撃文庫)

Missing〈13〉神降ろしの物語・完結編 (電撃文庫) ISBN : 4-8402-3038-2 発行年月 : 2005.6

えーと、絵師さんまでMissingしてしまった巻数までそれっぽい数字の13巻。
おまけに私にとっては本屋からもMissingしていて見つけるのが大変だったぞ。
このシリーズが終わってしまいました。全ての物語が完結しました。この喪失感は紛れもなくMissing。

ちょい盛り上がりに欠ける気がしました。怖さもそんなになかったかな。神、もうちょっと降りてきて欲しかったんですが。武巳にも、8巻ぐらいの活躍が欲しかった……! 空目と話していてくれればそうじさまでカタがついたかもしれないと思うと。摩津方もさ、もうちょっと裏の手持っててくださいよ! 空目ママ無駄死にじゃんよ。魔女もあっさりしてたしなぁ。やっぱ亜紀姐さんの掃討が効いてたんでしょうね。あとがきで学校のことについて触れられていたから、もっとハデに崩壊していくのかと思ってたのですけど、残った二人が平穏に暮らせそうでよかった。いや、機関に抹殺される可能性は高いかと思いますが、大丈夫だろう多分。
余韻に浸れるとてもMissingらしいラストだと思う。

亜紀姐さんも幸せになってほしいと思う。
村神はどこかで生きているような気がする。

機関は都市伝説に還り、追憶者は想い続ける。鏡はそれを映す。
異界にいってもあの二人は今でも一緒にいるんだと思うと嬉しい。

おもしろかった。甲田先生ありがとうございます。

この表紙の花、たぶんこれだよなー。

名前はわかんない。

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Missing12 神降ろしの物語 甲田学人

Missing (12) 作:甲田学人 イラスト:翠川しん(電撃文庫)

Missing〈12〉神降ろしの物語 (電撃文庫) ISBN : 4-8402-2996-1 発行年月 : 2005.3

口絵がこれで最後かと思うと寂しいです。ちょっとセピアで優しい絵本でした。
うまいよね、序章への導入が。魔女って孤独だったんだなぁと改めて思う。
そして棲む世界が違うだけで優しい女性なんだろうなぁ、詠子さん。

あーあーあー武巳がぁー。(毎回いってるような気がしますよ)表紙絵はそういう意味でしたか。怖いよー。

怖いよー携帯怖いよー。電波怖いよー。

稜子も強く育ったもんだ。その裏返しの亜紀の弱りっぷりが恐ろしいような悲しいような。静かなる爆弾もどうなるかとか、亜紀のどうじ様は埋葬されてないのかも気になるし。でもルー・ガルーの進化はちょっと意外でしたよ。諦めというか悟りというか、視点の違いなんでしょうが。亜紀の願いは叶っちゃいないから、手遅れで叶っちゃったりするのかな。

どうじ様は埋葬方法が出回るのがもうちょっと早ければ圭子が摩津方の餌食になることもなかったでしょうに。魔女、やっぱわかってやってるのかな。摩津方も大事なピースの一つなんでしょうな。その下僕たる武巳も。そうじさまは魔女召喚自由なんでしょうかねぇやっぱり。

にしても摩津方の師匠が神野だなんて初耳ですよ?
これって三つ巴の様相を呈しているんでしょうか? 魔王陣営弱そうだなぁ……。
魔女陣営の圧勝もしくは決死の相討ちぐらいしか思いつきませんよ?

さて、覚悟して神降ろしの儀式、最終巻に特攻してきます。ドキドキブルブル。

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Missing11 座敷童の物語・完結編 甲田学人

Missing (11) 作:甲田学人 イラスト:翠川しん(電撃文庫)

Missing〈11〉座敷童の物語・完結編 (電撃文庫) ISBN : 4-8402-2703-9 発行年月 : 2004.7

裏表紙から怖いよー。タロットだよー。どうじさまだよー。
扉カラーは、怪異が表に出てはないけど暗くてなんか怖いよー。

えー! コレ終われてなくない? 亜紀姉さんは? 空目は? 武巳は? 間章4の女の子たちは? いやまあ前巻で出された「全ての物語はまだ終わっていない」の体言ですか。神降ろしに怒涛の突入なんですね? 

沖本の変貌が、この学園に巣食ってるモノの断片を垣間見せてくれてて怖い。そして武巳がー! 武巳がー! そんな気はしてたけどいくとこまでいっちゃった気が。そのぶん稜子が頼れる人になってる、かな。仲良くしてやってくれ。二人で摩津方から逃げ切れ! 結局鈴は今どこにあるの? もうヤツの手に渡っちゃったかな。その摩津方のたくらみ亜紀姉さん、稜子経由で武巳に教えちゃってくださいよ。結局裏切りだのなんだの最初から気にしない面々が集まってるんだよな、文芸部って。それに気付いてないのは武巳だけか。ううう、苦しむことないんだよ! 帰っておいでよ!

んでもって頼もしいのは村神の復活? ですかな。
しかし異界の肉片になる時には、良くも悪くも一番思い入れのあるところが残っちゃうんだね。そりゃ悲しいよなぁ。一番憎かったものが残っちゃうなんて。

あと基城さん再登場うれしい。でも彼のお仲間になるのですか。それはこわい。
完結するには彼が大きくかかわってくるだろうからねぇ。目隠しの儀式教えてたのは基城なのか神野なのか。基城だったとしたら魔女とのかかわりは? 

やっぱり早いとこ終章の「神降ろし」を読まないとダメですね。しかし12巻は手に入れたが13巻が本屋3つはしごしても見つからないってどうなんよ。今月の発売日まだ来てないんだから一応まだ電撃の最新刊でしょ? いいかげん引っ越したくなってきましたよ? (だからそういうときこそbk1!)

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Missing10 続・座敷童の物語 甲田学人

Missing〈10〉続・座敷童の物語 作:甲田学人 イラスト:翠川しん(電撃文庫)

Missing 10 ISBN : 4-8402-2571-0 発行年月 : 2004.1

見開きピンナップがセピア色で物悲しくて泣けてくるねー。
池に花が投げ込まれてますが……完結編は怪異が表面に出ますか?

うん、知ってたんだー。ヤツらがくっつくのもー。13巻のあらすじ(=彼が彼女のために裏切ること)うっかり読んじゃう前からー。一巻しか読んでなかったときにー。誰かのライトノベルのベスト告白シーンにあげられててー。
うん、かっこいいけど今後のことを考えると何ができるんだろうこの二人と心配になる。努力はすごいし勇気もいったと思うけど、なんだか暗黒の未来が見えませんか。

そして完全に亜紀姉さんがフライングしちゃった感じですねぇ。儀式しなくても思いっきり関係あるじゃないよ。
「殺人者」のくだり『人が人を殺すことの多くは、他者を殺そうという”意思“が行われたのではなく、人が意思を放棄したことによって起こるのではないか』というのは非常に納得できるものがありますけど、コレ言っちゃったら世間の規範からはそれていくんだろうなぁ。でも村神はやるだろうなぁ、合わせ鏡の時のこともあるし。

使徒たちが合わせ鏡の36人だとしたら、大体誰だかわかるんじゃないのかなぁ。武巳の教室にいた人が一番多いんじゃないの? そういうもんでもないのかな。一応学校の中で起きた事なんだから、目撃者募るとかしたら特定できない? 文芸部だけじゃダメか。

あと摩津方何したいの? そっか、圭子が池から逃げ帰った時に見て笑ってたのは魔女じゃなくて摩津方か。魔女だと思ってたからこの鮮やかなコンビネーションは何?! とか混乱したんだ。結局魔女は最初しか出てこなかったんだねこの巻。

とにかく、完結編へごー、なのです。

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Missing9 座敷童の物語 甲田学人

Missing 9 座敷童子の物語 作:甲田学人 イラスト:翠川しん(電撃文庫)

Missing〈9〉座敷童子の物語 (電撃文庫) ISBN : 4-8402-2485-4 発行年月 : 2003.10

あーこわかった。また病院で読んじゃったもんだから。(ある意味通な読み方?)
新しくてきれいな病院ですが、これがまた聖創学院附属高校の雰囲気にダブります。あわわ。しかもポケベルで呼び出してくれるハイテクシステムなので音が鳴ったときの驚きと言ったら……! 思わず声を出したくなるくらい雰囲気たっぷり。(えー)

「魔女の帰還」なんて帯ですが、帰還もなんもあんたずっと出てたがな。と思ったらそうか、学校の生徒としての十叶詠子はいなかったのか。ぞろぞろ眷属つれてますけど、その人たちアレだよね、合わせ鏡でいなくなった人たちだよね。絶対味方じゃねぇよ。あんたの助けは多分要らない。大きなお世話になると思う。

にしても副題並べてみたら確実に「あんまり怖くなさそう」な部類に入る話であるはずなのにこわいなぁ。そうか、座敷童のイメージは柳田国男に植え付けられてたのか。
ひょっとこ関係あったんだなぁ。私の知ってるひょっとこの話ってどんなんだっけ。しかしその説明じゃ怪異の正体が全然わかんねぇよ空目さん。圭子もなぁ、言い出せないのもわかるけど余計に怖くなっただけだよなぁ。沖本が女だったら泊めてもらえるのに。

で。亜紀さんがー。やべえよ。
みんなの願いもそんな具体的な形のないものだったんでしょうか。
どうせ肉片さんたちがやってくるのでしょう? くわばらくわばら。
そして武巳も。完全に手駒にされましたな。あーどうするよ。

久しぶりに登場の基城さんもあっさり処理されてしまいましたしね。終章に向かって一気に加速ですか?

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Missing8 生贄の物語 甲田学人

Missing〈8〉生贄の物語 作:甲田学人 イラスト:翠川しん(電撃文庫)

Missing〈8〉生贄の物語 (電撃文庫) ISBN : 4-8402-2376-9 発行年月 : 2003.5

いつもいろいろ怖い本作ですが、風呂入るのまで怖くなるじゃないですか! っていうか壁が怖くなったら建物の中で暮らせなくなるじゃないですか! (そういう人はオカルト読まないように)
でもたいていの女の子は上向いて髪の毛洗うんじゃないかなぁ……わたしは顔に水がかかるのが嫌いだからできないけど。だから怖いんだよー! うきゃー!

今回も翠川さんの口絵がかわいくってー、お得な気分。あの兄弟のお話を、絵本で。

そしていよいよ空目が本腰入れ始めました。考えてることはイマイチわかんないけど。いろいろ繋がってきました。佳境ってことですね。
はじめの初めから、こうなることは決まってたみたいです。摩津方が仕掛けたモノだけじゃなくて学校施設の根本から儀式だった学園。
欠落ってキーワードも説明され始めた感じで期待できますね!

今度こそ俊也が狙われたのかなーと思ったらそうでもなく。完全にあしらわれてる感が……。ほんとにやばいのは俊也だよな。彼だけボディーブローくらってて回復できてないし。武巳と稜子は頼もしさのようなものも感じてきてますが、あのネタバレ読んだあとじゃそこ突かれてるんだろうと思いますですが。
しかし、今回は魔女がらみじゃなかったと。いや、導いたのは魔女なんだろうけど、直接手を下したというわけではなくて。魔女は摩津方・理事長に引き寄せられたわけではなく、神野と二人で絶好の場所を見つけ出したって感じかな。彼女の今までの行動原理もわかったね。なるほど。その理想の先に何があるのかは知りませんが。

そしてなぜか黒服が全くかかわってこなかったのは、黒服よりも理事長のほうが影の実力があるってことですか? でも理事長がいなくなった以上、今回のこともエージェントに知れるのでしょうか。前回疲れきっていただけになんだか心配になってきます。敵っぽいのにね。

どう考えてもハッピーエンドなんか考えられんねこのシリーズ。いよいよ完結したみたいですがわたしはもう少し、遅れていきます。まだ楽しめます。

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ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

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