ダブルダウン勘繰郎 西尾維新
ダブルダウン勘繰郎 作:西尾維新 イラスト:朝倉ジョージ(講談社ノベルス)
手にしたときには「よっしゃぁ、維新コンプ!」とか思ったんですけど裏見たら「流水JDCコラボレート!」とか書いてあって、「え? 先にそっち読まなきゃダメ?」とか「やっぱりあの時古本屋で見つけた300円の『コズミック』を入手しておくべきだったか」とか思ってたんですが、どうやら『あの黒衣の探偵じゃあるまいし』というセリフのみしかリンクしてないみたいなので読んでみましたよ。そして読み終わったときにはすでにネコソギが発売されていました。わお。
JDC志望者と、通りすがりのかつて探偵を目指した女性と、探偵を心の底から嫌悪している犯罪者と、その静かなる助手の物語。JDCの外側で事件は推移していきます。そして地の文改行少な目。でも短いし維新慣れした人ならさくっと読めますよ。「戯言」も「探偵」もほかいろいろ、全て否定形のウンチクが書かれています。
でもね、言葉遊びなんだろうけどね、維新にだけは「叙述トリックは卑怯」とは言われたないわー!! そこで一番ニヤリとしてしまった私も私ですか。
勘繰郎は「世界」を目指しているらしいのでちょいと創貴に被ってる気もしますが(だから刊行順だと逆)、それよりはかっこよさを一番重視しているみたいなのですごいよね。うーん、維新だねぇ。コレ、ミステリと銘打っていいのか本気で疑わしいです。私は維新を読みたいのでそこらへんどうでもいいですが。
少年よりは落伍者みたいなセリフが気になるんですけど。
で、あの暗号答え言われても全然わかりませんよ。 流したほうがいいんでしょうか。
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