ゆらゆらと揺れる海の彼方 近藤信義

ゆらゆらと揺れる海の彼方 作:近藤信義 イラスト:えびね(電撃文庫)

ゆらゆらと揺れる海の彼方 (電撃文庫) (2004.01.10発売)

面白かったよ。
「銀英伝好きな人にはオススメ」なんていう書評を見た気がするんですが、銀英読んだことないしー、戦記モノなんてアルスラーンぐらいしか読んだことないしー(やっぱり田中芳樹か)、気楽に読みはじめたのですがなんだか設定に既視感が。読み進めるうちに確信に。十二国記だー! 「いろいろな獣が混ざっているのは、それだけ力が強く凶暴な証拠」ってのもどこかかで見た気がするし、虚海が冥海で、帷湍がロイスダール、尚隆がジュラって感じか。
いやでも「西の海神東の滄海」好きだから無問題さー! 複雑な設定もイメージがつかみやすくていい。だけど、登場人物の一人が「ヤン」って名前なのはさすがにやばいんじゃないかと思う。イーフェンって呼ばれてるけど。

んでもって、スペースオペラでも中華風でもなく、海獣を主な武器として騎士団たちが戦うファンタジー世界。戦闘服は鎖帷子に陣羽織だけどね! 袍と袴を着て日本刀を佩いた異国人もいるわけですが。それ以外は西洋中世風です。「冥海」は海獣たちが跋扈する防毒布必須でショートカット航路があるかもしれない戦場。
そんな世界で記憶喪失の少女が騎士たちに出会います。

主人公は作者によるとジュラだそうで。ジュラの英雄譚なのか。
しかし最初の戦場の場面ではラシード結構戦術に長けてそうな雰囲気だったのに意外。
最後の場面は笑って済ませられる状況なのか……?
そして一番の疑問……ロイスダールは何歳で子供を作ってるんだ? 騎士見習いから騎士になろうかという子供がいるとは。そしてロイスダールに歳の近いラシードとジュラに女の影がないのはノウラとくっつけるため?

人物多そうだなぁーと思っていつもの如く人物表作ってたんだけどそれよりも単語集のほうが項目たくさんできてしまいましたよ。 地名も海獣も全部カタカナなんだもん、覚えらんねー。でもなぜかそんなに読むのにてこずらなかった。好きもの故?

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ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

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