ゆらゆらと揺れる海の彼方3 近藤信義

ゆらゆらと揺れる海の彼方〈3〉 作:近藤信義 イラスト:えびね(電撃文庫)

……表紙にラシードいるじゃねーか。次の巻の表紙ぐらい確認しろよ私!(最後の一文) 大笑いの方向で。

さてさて、ローデウェイクとアールガウ正面衝突。
いやー、読みごたえがありました。今回は冥海の特徴も生かされた戦いでした。立体的だったし無重力に漂う血糊の描写もあったし。あれだ、元々の構想はスペースオペラだった、ってのの名残が冥海なんだろうな。無重力でマスク必須の暗黒世界。

ノウラちゃんの正体も判明。といってもラシードの推測が明かされただけで謎はいっぱい。今後に期待ですね。今度は記憶なくさないでよかったね。

あれですか、エミリアは「有能なんだけどちょっとドジっ娘要員」なんですか? 騎士と言うからには臓物はみ出した死体ぐらいで動揺してほしくないんですが。幕僚らしくないよ。そして彼女のミスだけでアールガウが負けちゃうところがな、今までなんで戦勝続きでこれたの? という感じ。「豪胆公」もそうなんだけど、英雄が英雄に見えないのは困ったことだ。
そしてシュニッツラーとエミリアの掛け合いが好きだったので、やっこさん死んじまうのかとヒヤヒヤしました。でもそのかわりローデウェイク陣営のあの人が……! ギャー。(戦記読むのに向いてないんじゃない?) どうせ最後は皆殺しだろ、ってわかってるんだけどー。やっぱ思い入れはできちゃうよね。

アールガウ陣営をハッとさせたシグルドのお言葉、それはロンベルクに言ってあげてほしかった! それだけでちょっとは周りともうまくいっただろうに。
にしても戦艦がもったいないよー。二つともか。
「侵入者を弾薬庫に追い込んだ」って、一番危ないじゃん。あまりにも無用心すぎますよー。

それからそれから、暗殺者の少女もでてきましたよ。オリエンタルですよ。
女の子が増えるのはいいことだ。この娘はエミリアみたいにドジっ娘にこけることもなくカッコよく活躍してくれることだろう。頼む。

というわけで、不満はあれど楽しめた一冊。第二部が始まるらしいですが、次こそラシード&ジュラの掛け合いが戻ってきてくれることを期待。

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ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

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