陽気なギャングが地球を回す 伊坂幸太郎

陽気なギャングが地球を回す 作:伊坂幸太郎 (ノン・ノベルまたは祥伝社文庫)

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫) ISBN : 4-396-20755-7 発行年月 : 2003.2

初伊坂ー。「陽気なギャングの演説ならこの本で読めますよ」みたいなことをいわれてから気になって気になって。某小説みたいだったらいいなと思ったのも否定できません。期待したとおり、テンポがよくてサクサク読める。
ギャングといっても組織の構成員ではなくて、ひょんなことから知り合った男女四人が百発百中の銀行強盗一味になるのです。いつものように銀行強盗を成功させたあと、逃走途中に現金輸送車襲撃犯に売り上げを強盗された、という想像のはるか上を行くようなストーリー展開がステキです。その後もやたらに魅力的な筆運びです。ちなみに演説するのは銀行の中。伏線の回収の仕方も面白く、あのことがあるしああなってるはずだし最後にはきっと大丈夫、と思いつつもピンチの場面はドキドキ。

ものすごい楽しんでそうなんだよな、演説好きな喫茶店主はもちろんスリの達人フリーターも、いつでも涼しい顔している嘘を確実に見抜くリーダーも。正確な体内時計を持っている雪子さんは切羽詰まっててそれどころじゃないだろうが。「だから元は銀行のお金でしょ」と何度となく冷静につっこむ喫茶店主の妻も。どんな鍵でも作ってみせる引きこもりも。バカはいないがバカだらけ。ロマンはここにある。

映画化するみたいですね。映画サイト(特大フラッシュに注意)5月13日ロードショー。
ちなみにキャストは成瀬:大沢たかお 響野:佐藤浩市 雪子:鈴木京香 久遠:松田翔太 だそうです。えええ、成瀬と響野が同級生っつー設定はなかったことにされてるのか?! 響野が年上だったら仕切るの大変そうだよ? それはそれでいいのかも。うん。他にもダメ夫に大倉孝二とか幼な妻に加藤ローサとか、引きこもり鍵師に古田新太とか他にも松尾スズキとか大杉漣とか。うわああ見てえー!

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ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

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