愚者のエンドロール WHY DIDN’T SHE ASK EVA? 米澤穂信

愚者のエンドロール 作:米澤穂信 イラスト:高野音彦 (角川スニーカー文庫・角川文庫)

愚者のエンドロール ISBN : 4-04-427102-X 発行年月 : 2002.8

古典部シリーズ第2弾。
クラス製作で作ったミステリドラマが脚本家が倒れたために続きが作れないので、今まで撮ったVTRを元にその続きを考えるためのオブザーバーになってほしい。千反田のコネで古典部にその推理の依頼が回ってきた。

奉太郎の打ちのめされっぷりが今回も見事です。ミステリ好きにはニヤリとできるネタ満載、なんだろうなぁ。赤毛クラブ(そういう訳だったんです)と消えた花婿(そういう訳だったと思う)と5つのオレンジの種(そういう以下略)ぐらいしか読んだ覚えないし。黄色い背表紙って創元推理文庫でいいんですか? え、でも手元にある毒入りチョコレート事件も黄色かったぽいよ? (焼けまくっててよくわからない)

ネタを説明せずにさらっと流すから、そのネタをネットで探して理解する読み方をしているんですがこれがなかなか面白い。自分で調べたほうがいろんな周辺知識がつくしね。「ブラウザが使えるんです」にはIEかNNかOperaか?! とつっこみたいけど。Fxはまだないよね?
で、題名はどういう意味? タロットのことも調べなおさなきゃか。中で説明された「好奇心のエンドロール」でも合ってるような合ってないような。うん、こんどじっくりやってみよう。タロットはこれまで読んだマンガの中でも相当ネタにされてたしな。(もっと早く調べろ自分)

で、読み直すとさらに面白いなぁ。最初のチャットのシーンから。最後のひっくり返る手なんかが鮮やか。

高野さんの福部がかわいいよう。氷菓に引き続き扉絵でしか拝めない伊原がさみしいけど。これまた角川スニーカーミステリ倶楽部もすごい方向転換をしたもんだなぁと思う。

で、作者本人さんは死者の出る話が嫌いなわけではないらしいので、その結果が紺屋シリーズなんですな。いやでもこの青春っぷりも大好きですよ。ハードボイルドも好きですけどね。

他巻の感想
氷菓

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ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

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