図書館内乱 有川浩

図書館内乱 作:有川浩 イラスト:徒花スクモ 

図書館内乱 ISBN : 4-8402-3562-7 発行年月 : 2006.9
図書館内乱  図書館戦争シリーズ(2) (角川文庫) ISBN : 978-4043898060 発行年月 : 2011.04

「図書館戦争」は、メディアを扱った点が注目されたのか、いろんなところで紹介を見かけたし本の雑誌の2006年エンターテイメント第一位を取ってからはうちの店でも平積みでしたよ! 男性作家のコーナーで! 移動させましたけどね……私も2週間ぐらい気付かなかった。(「塩の街」からの既読者しっかりしろ)(いや、入っただけで感動しちゃったんだよ)
『メディアを規制されたという設定はリアルかもしれないけどなんで武力行使になるのかわからない』というような感想もネットで見ましたけどデビュー作からの3作が陸海空三部作とか言われてる作者に向かって何を言ってるんですか、というしかありません。LOVEと隊のない有川作品なんて……! (「レインツリーの国」はそういう意味でもすごい読みたいです)
「配達あかずきん」とか「暴れん坊本屋さん」とかと一緒に「書店員の世界を書いた本が注目を浴びています」とかいう記事に紹介されてたときは「いやいや書店員は出てこんよ」と突っ込んでましたが。思い出とか見計らい権限でしか出てこないよな……しゃべったかどうかも思い出せない。

「『戦争』の続編が『内乱』って規模縮小してねえ?」なんて思ってましたがいやあ、やっぱり面白かった。メディアの問題は今回も容赦なく突っ込まれておりますし。コラボった作内小説はどう説明されてるのかと思ったら思いっきりこき下ろされてるし。
そして本編は親をやり過ごしつつ他の隊員にとっても家族はやっぱり大きな存在で。小牧のLOVEは読んでるこっちが恥ずかしくなったわ! なんだろな、自分でも恥ずかしいスイッチがどこではいるのかよくわかんない。いや、ちゃぶ台ひっくり返したくなりつつニヤニヤしつつ楽しんで読むんですけどね。敵に狙い撃ちにされてる二人にも超期待です。
そして図書特殊部隊のツッコミ漫才は今回も健在で。いやあ、査問で上官にツッコむとは思わなんだわ。「図書館戦争」の朗読ってどうなってんのか本気で気になります。
小牧の正論の理由も柴崎の情報屋の由来もキャラを堪能しました! 笠原もパワー全開です。堂上は今回もいつもどおりにかっこいいです。いやでもその程度の情報は書誌学なんて使わなくても絞り込めるんじゃ……いや、それができない人のための方法論が学問か。

イラストは……うわ、鞠の意味だけわからない。出てきたっけ?

梅田の紀伊国屋に行ったら有川さん自筆ポップがありましたよ! 店員さんに許可とって写真とって来ました。

「鬼引き」って方々で聞いてたから覚悟して読んだらそんなにダメージも食らわなかったよ! そんな心配しなくても大丈夫だよ! と胸を張って言えるからかもしれないが。
というわけで「図書館危機」は2月発売ですよ! うわあ、もうちょっとお値段安くなりませんかメディアワークスさん。

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ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

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