「阪急電車」はタイミングの悪い公開だったかもしれない
自粛ムードが批判されつつまだまだ払拭できなかった時期にACのCMにまみれて放送された電車のホームに佇むウエディングドレスを着た中谷美紀。ちょっとタイミングが悪かったような。しかも物語の舞台、今津線は17年前の被災地である。作者の有川浩が関西に住み始めて十余年というから、当然当時の被災地の状況や復興具合など描かれてはいない。さらには映画が始まって早々ヒロインの立場を思うといたたまれない感じのこの映画館の空気。現実のことだとしたら人物の行動がありえない、絶対そんなに遭遇しない、タイミングがよすぎるetcetc。
でも我らの有川浩姐なら言うだろう。「ご都合主義で何が悪い! フィクションだからできることがあるんだ!」と。
そして私も思う、震災で傷ついた多くの心に癒しをもたらしたのは確かだと。みんなそれぞれ前に向いて生きていこうとする姿は頼もしかったと。エンターテイメントをありがとうございます。
図書館戦争も劇場に観にいくんだからな!!!
ベタ甘愛してる、この足で私も歩いていくんだ、と今日この日に宣言させていただく。
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