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GOSICKII―ゴシック・その罪は名もなき― 桜庭一樹

GOSICK〈2〉ゴシック・その罪は名もなき 作:桜庭一樹 イラスト:武田日向(富士見ミステリー文庫

GOSICK〈2〉ゴシック・その罪は名もなき (富士見ミステリー文庫)

『“灰色狼の末裔”たちに告ぐ。  近く夏至祭。我らは子孫を歓迎する』不思議な広告をヴィクトリカに見せたところ、夜中に学園を飛び出してしまった。歯医者に行くんだと思ってついていった一弥とヴィクトリアは山間のとある村にたどり着く。

ボリュームが出た分構成もこっているかしら。
過去と現在の平行描写も前回に続いてうまく言ってるんじゃないか。
中世の暮らしをする謎の村も魅力的。
ヴィクトリカのかわいさはいつも通りで。

でも目玉にはどんな意味があったんだとか、なぜ村長は前村長室に入ることを許さなかったんだろうとか結局何がしたかったんだ新聞広告とか疑問はいろいろと。
疑問といえばアブリルの位置も疑問ですなぁ。クラスメイトなだけ? 恋敵にはなれそうもないけど。あと、学園の処置とか詳しくして欲しいー。

「君の受け取っている恩恵は、悪徳高利貸しからただでお金をざくざくもらい続けるような、奇特で不思議すぎるものなのだ」彼女の兄と話をしないわけもこんなもんで。
なにしたんだヴィクトリカ。高利貸して。

そして予言が。ああ、やっぱりなあという感じ。そこが物語の終焉であることは確定しちゃったですかね。でも希望を持てる一文も付してあったからよしとするか。

にしても狛犬泥棒どころか鼻血先輩もザ・ゴールデンブ○ジャーも連載にしてしまう桜庭さんが好きです。私的あとがき作家がまた一人増えましたか。日記もチェックしてみようー。

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ブラインド・エスケープ 樹川さとみ

ブラインド・エスケープ 作:樹川さとみ イラスト:藤田香 (富士見ミステリー文庫

ブラインド・エスケープ (富士見ミステリー文庫)

ある日の放課後、箱入りお嬢様・青野由貴の下駄箱にはウサギのバンドエイドが巻かれた男のものと思われる小指が入っていた。「声をたてるな」と後ろから声を掛けた派手な茶髪の高校生の腕には手錠で繋がれたビジネスバッグ。男、高嶋を脅迫する相手は病院を爆破し、そして二人だけの逃避行が始まる。

実にベタでよいですね。LOVEですなぁ。青春っていいね。ああ、これってヘルシンキ症候群(ストックホルム症候群?)とバトロワ組み合わせてあったのか。とコレ書きながら思った。我ながらそしていつもながら頭の回転が遅い。こう、由貴が惹かれていく過程もアクションも映画化してもよさそうなスピード感で。それに藤田さんの絵でものごっつ萌えることができました! 絵で手にとって悔いなし! 楽しいひとときをありがとう! 

でも緊迫感はいうほどなかったような……最初の場面に戻るまでがちょっと長かったような気もしましたし。だって男子高校生が手元観ずに装弾できるとは思えないじゃん。最後に父を見たときには元気に四十五口径ぶっ放してたってそれはどこ。日本ですか? 地毛が茶金ってお母さんは金髪看護婦とかですか? 隔世遺伝ですか? スケールがでかすぎて実感わかないというか要が完璧すぎるというか……うーん。たしかにピンチの連続なんだけどねぇ。なんか安心感があるっていうか。
協力者の立古白雪も技術すげーし。反対に名前のほうは懲りすぎで逆に違和感がなかったというかー。

ま、こんなの楽しんだモン勝ちです。やっぱりミステリーじゃないけどねー。

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東京タブロイド 新都疾る少年記者 水城正太郎

新都疾る少年記者―東京タブロイド 作:水城正太郎 イラスト:しのざきあきら(富士見ミステリー文庫

新都疾(はし)る少年記者

北海道から上京した東京社会新聞社に入社するため15歳の男の子・天瑞遊馬が乗った汽車は干からびた死体を轢いた。軽く事件のあらましを説明して見せた遊馬に食って掛かった少女は「吸血鬼は存在する」と主張する。そして向かった新聞社はオカルト重視のタブロイド紙を発行しており、オカルトを否定する立場の遊馬は入社を断ろうとするが……。

えー、初水城。
持ってた知識は猟奇、主人公CV:石田彰ぐらいか? (アニメイト通販でBL系に分類されてたけどいいんですか? 誰と? 今後そんな展開になるんですか?)

うーんとね、なんで昭和29年にしたのかわかんない。登場人物が現代的すぎる気が。戦後って雰囲気を残したいなら、宗教少女はないんじゃない? 8年前に現人神って国家宗教が目の前で崩壊してるのに、信じ込めるもんなのかねぇ。
それと、その年代使うんだったら主人公に「世の中に不思議なものなんて、何一つ無いんですよ」とは言わせてほしくない。アレとダブっちゃうから。
拳銃とか外国人とかチンピラとか復員兵とか中学卒業して即就職とか、ここでしか使えないネタもあるんですがね。マッチしているかと言ったら違うと思う。

それ以外はラブコメあり、オカルトありで楽しめたんですがね。吸血鬼とか。
猟奇王が思ったよりもかっこ悪くて笑ったー。愛すべきキャラクターだ。
もちろん主人公も、特技「馬術」と「魔術」と聞き間違えられてオカルト嫌いなのにアヤシイ新聞社に成り行きで入っちゃうしね。「自分が頭がいい」って否定しないしむかつくわーv

で、そのインクはぬぐうだけで落ちるレベルなのか? 顔うずめてるのに?とか、ミステリ面でも突っ込み放題ですが、ま、富士ミスだしねー。オカルトだしねー。
主人公とデコボココンビの麻衣子もいいパートナーだと思いますよ。うん。
新聞社社員は全て女の人で、ちょいとハーレムっつーか尻にひかれるっつーか。がんばれ遊馬。こんどは是非麻衣子の魔術を見てみたい。

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ルーク&レイリア3 ネフィムの魔海 葉山透

ネフィムの魔海―ルーク&レイリア〈3〉 作:葉山透 イラスト:睦月れい(富士見ミステリー文庫

ネフィムの魔海―ルーク&レイリア〈3〉 (富士見ミステリー文庫) ネフィムの魔海―ルーク&レイリア (一迅社文庫アイリスは 1-3) ISBN : 4-8291-6195-7 発行年月 : 2003.1

南へ向かう船を捜しているときにちょっとしたアクシデントから仲良くなった航海士アーウィンの船に乗ることにしたルークとレイリア。その船はネフィムの海域を通る予定。ネフィムとは伝説の海獣。その美しい声を聴くと、人間は忽然と姿を消すという。

大海原での大冒険! というよりは未知の海域で起こる不思議な出来事にドキドキ? 船という密室空間、一人ずつ消えていく乗員。
と、そこまでシリアスじゃないんですけど。
気があると思われるアーウィンにレイリアもまんざらでもない様子で、ルーク大ピンチ。そりゃ挿絵のダバ絵率も上がるって話ですよ。魂まで抜けてますよ。でもルークボケ度は上がっていてもラブコメ度は下がっているような。そこにはナッシュという少年が噛んでまして、その目線で観ると違った世界が。

完全に凪いだ海は鏡のように空を映す……観てみたいな。
狂気を呼び起こしてしまうほどの平和、ですか。いや進めないから地獄なんだけど。

犯人の予想がついてうれしかったよ! さすがにどっちがどっちかはわかんなかったけどねー。ある意味ありがちといえばありがち。
前回ちょっと気になったと書いておいた宗教の話は、ルークにとっては「ハンター」としての心構えが代用しているってことか。うーんあんまり納得いかないけどどうなんだろう。

あとがきが一番好きかも知れない。
『どうなるトリック? どうなる犯人? どうなる葉山透?』
どうなるって言われても。大丈夫ですよ綺麗に落ちてましたよ。いつも通りおもしろかったですよ。続刊も期待してますよ。……9S終了するまでだめ、かなぁ。

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平井骸惚此中ニ有リ 其参 田代裕彦

平井骸惚此中ニ有リ〈其3〉 作:田代裕彦 イラスト:睦月ムンク(富士見ミステリー文庫

平井骸惚此中ニ有リ〈其3〉 (富士見ミステリー文庫)

秋とは名ばかりの葉月の帝都・平井家に、珍しく河上くんに会いたいとお客様が訪問されました。それは妙齢の美女で幼馴染みの翠子さん、幼いときに交わした結婚の約束を果たしてもらいたいとのことで。これには涼嬢もご立腹、お一人で行かれる「東京観光」の後をつけまして、あるお宅を見張る挙動不審な翠子さんを発見つけてしまいます。其のお宅は骸惚先生のご友人、新井筮肉先生のご実家で、幼女誘拐事件が起こっておりました。

あれ? まだ夏?
はいいとして、ラブコメ街道一直線・幼馴染みまで登場、はつ子ちゃんも聡明でさわやかなLOVEを振りまいてくれる萌えキャラに! かわいいわよ! 
今回は河上くんもちょっとかっこいいところを見せられましたね! ちょっとだけだけど。?子ちゃんが妬きモチ焼いちゃうぞー。
そして骸惚・澄夫人のLOVE度まで上がってます! もうやんなるわ! うれしいけど。
せっかくついているのに文句つけるのもなんだけど、別に邸宅見取り図つけるほどの謎解きじゃないんじゃ……ゲフゲフ。

現代時系列の「あの人」は河上くんに決定ですかな。よく考えたら骸惚先生じゃ歳が合わんのでは。なにを思い違いしてるんだ私。ってことは河上くんは結婚できてるんだね! めでたい! がんばれ涼嬢!

で、今回のいいなと思ったセリフ。まずは骸骨先生。

自分の行動を、他人とか思想とかのためだと思い込んでしまっていると、知らず知らずの内に、どんな非情な行動でもとり得るようになってしまうものさ。

次は香月さん。

本当に高貴な生まれの者って、庶民を差別はしても嫌悪はしないものですわヨ。(中略)苦労して身につけたものだからこそ、誰しもがそれを持っているなどとは信じたくないし、持っていない者に対して優越感を抱きもするンですの。

そんな感じで、河上くんは相変わらず河上くんなのでした。
あ、名○屋弁もどきを操る新井筮肉先生もインパクト十分でしたよ。
とりあえずこれで最新刊なわけですが、次は6月ですって。キリサキも読みたいと思ってますよ。またいつか。

他刊の感想
   

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ルーク&レイリア2 アルテナの少女 葉山透

アルテナの少女―ルーク&レイリア〈2〉 作:葉山透 イラスト:睦月れい(富士見ミステリー文庫

アルテナの少女―ルーク&レイリア〈2〉 (富士見ミステリー文庫) アルテナの少女―ルーク&レイリア (一迅社文庫アイリス) ISBN : 4-8291-6185-X 発行年月 : 2002.11

ハンターに戻ったルークだが、舞い込んでくる依頼は現役時代の影響で犯罪ギリギリの仕事ばかり。そんなとき、ハンターギルドに駆け込んできた金髪の少年が言うには「儀式の生け贄にされそうな妹を助けてほしい」と。シスコン(? ただの妹好き?)ルークとしては断るわけにも行かず、契約もそこそこに現場へ。

前巻から打って変わってバリバリの遺跡調査。よいねー古代の遺跡、滅んだ文明、失われた技術。ハンターギルドに登録してないはぐれはレイダーらしいよ。ふむふむ。ミステリ仕立て度は下がってますが構成はより凝っててわかりやすくなったのではないでしょうか。それとアクションも倍増。

シスコンやツッコミは健在で、レイリアもお師匠さんの名前を出されると豹変することが判明。やっぱ兄弟弟子なのですわねー。にしてもレイリアは何がしたいんでしょうか。ホントにとりあえずついてきただけなの? 脇役もわりと濃いっすよ。金髪妹のニナに始まってハンタージャッジに白戦姫、お師匠さんの思い出話も。
私としては猛獣クルーガ再登場&詳しい説明が嬉しかった。そうかぁ、子供に優しい猛獣かぁ。肉球設定画見たいよー。

にしても剣は表紙イラストにもなってるし1エピソードあってルークの持ち物になるのね! と思ってたらあっさり通り過ぎた。むう。いやそのエピソードもせつなくて好きですがね。

でちょっと気になったのは中世風ファンタジー世界で無宗教な主人公、つーのはやっぱ無理があるのではないのかなぁ。1巻の体験をしたとしても、魔法も科学技術もない世界で宗教の代わりをしてルークを支えてるものは何? お師匠さんの教え? それだけでは心もとないんではないのかなぁ。まぁそれだけでこの世界は胡散臭いとか言うつもりもないけど、心に引っ掛かったことは書いておく。

他刊の感想
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平井骸惚此中ニ有リ 其貳 田代裕彦

平井骸惚此中ニ有リ〈其2〉 作:田代裕彦 イラスト:睦月ムンク(富士見ミステリー文庫

平井骸惚此中ニ有リ〈其2〉 (富士見ミステリー文庫)

気を抜いていないつもりでも「暑い、暑い」と口をついて出てしまうのが帝都の夏でございます。担当編集者、緋音嬢から先日の件のお礼も兼ねて、避暑地に招かれ出向いた骸惚先生一家と河上くん。緋音嬢の昔馴染みである子爵家の別荘替わりのホテルにて、幕が開きますのは那須の旅の思い出か、はてまた連続殺人事件か。

なるほど、これがLOVE寄せ効果。山奥の避暑地にメイドと露天風呂ー! (入浴シーンはありません。というか嵐なので入れません) でも単語が出てきただけ、というか、雰囲気は前巻からの流れでちゃんと平井骸惚です。文章は体言止め多用の講壇調。涼嬢とのラブコメ度は飛躍的に上がってますよ。なんせ涼嬢は恋心に自覚したようですし、?子嬢は相変わらず「兄様」と慕ってますし、緋音嬢にもメイドの咲久子嬢にも妬きモチ焼きまくりで、あら、こう書いてみると河上くんハーレムの中心にいますか? 「少しでも縋り甲斐のある藁になるしかない」とか書かれてしまうけど、やっぱ癒し系なのでしょうね。
一番笑ったのは「死因は焼死。」早まるな涼嬢!

そして「大丈夫、すぐに小生が解決してみせるからね」とかいいつつさっぱり解決できない河上くんも、相変わらず切羽詰まらないと捜査に積極的でない骸骨先生も、このシリーズの味ですな。河上くんの帝大生分が追加される日はいつの日か。謎解き風味はそれなりに、其の壹よりは納得がいきましたよ。

にしても気になるのは一巻につき10ページも進まない現代時系列の語り部ですな。
一人称の人物は「あの人」の玄孫で確定ですが、「あの人」が骸惚先生か河上くんか。そしてちょっかいを出してくるのは誰なのか。いつになったらわかるのでしょう。いつまでたってもわからないかもなぁ。

他刊の感想
   

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ルーク&レイリア 金の瞳の女神 葉山透

金の瞳の女神―ルーク&レイリア 作:葉山透 イラスト:睦月れい(富士見ミステリー文庫

金の瞳の女神―ルーク&レイリア (富士見ミステリー文庫)ISBN : 4-8291-6180-9 発行年月 : 2002.10 金の瞳の女神 (一迅社文庫 アイリス は 1-1 ルーク&レイリア)

妹の病気を治す金のため、ハンターをしていたルーク。今は足を洗って大工見習いとしてアブリル教の伝説の門を模した「神の門」の修復作業を行っていた。そのルークの元にレイリアという美女が面会に訪れ、ある仕事を持ち掛ける。それは法王密室殺人未遂事件の幕開けだった。

んーと、シスコンギャグラブコメ? (だってカラーページからしてアレだし)+ちょっと謎解きつき物語。
ファンタジックな中世風世界ですが魔法はないみたい。謎解きはあくまで道具に過ぎないと思いますが、まぁそれなりかな? 平然と顔を出す固有名詞にはたいした説明もつかないし。アルマ海風マリネとかラハの焼き魚とか猛獣クルーガルとか。ハンターの業務については『古い遺跡や伝説に隠された謎を解き明かす』他、らしいので「HUNTER×HUNTER」のハンターと大差ない、と思います。(平成14年10月30日初版発行)

一人称で、まわりの濃いキャラクターにツッコミ入れまくってるルークもシスコン。
「シスコンと笑いたければ笑え」らしいので存分に笑います。うはは! 時々入るレイリアの鋭いツッコミもよいです。
一番好きなのはヘボン様でしょうか。ネーミングの段階からキャラクターが出来ていたに違いない。
でもこのギャグ具合とラストのシリアスなせつなさの兼ね合いがよろしいです。

ツッコミ。
「ダイレクトメールのようにビリビリと破いて」
あるのかー! ダイレクトメール! ……わりと商業が盛んなようです。

あとがき――わかる。私も今でこそこんなサイトやってますが読書感想文大っ嫌いでした。マジホント。で、書き方がわかったというか感想なんて自由に書けばいいじゃないか、と気づいたころには課題なんてなくなってたのよねー。このノリで論文にツッコミ入れまくったレポートは書いたことあるけど。
あー、新潮文庫の感想文に応募しかけたこともあったなぁ。だって宮部みゆきに読んでもらえるかもしれないんですよ? 結局出さなかったけどねー。

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しずるさんと底無し密室たちThe Bottomless Closed-Rooms In The Limited World上遠野浩平

しずるさんと底無し密室たち The Bottomless Closed-Rooms In The Limited World 作:上遠野浩平 イラスト:椋本夏夜(富士見ミステリー文庫

しずるさんと底無し密室たち The Bottomless Closed-Rooms In The Limited World (富士見ミステリー文庫) ISBN : 4-8291-6284-8 発行年月 : 2004.12

もうホント、男性には買いにくい表紙になったもんだ。ゴスロリですよ。わたしでもカラーページは引いたよ(笑)

中身はいつもの安楽椅子探偵物。
密室? なんか不安がよぎるタイトルだったんですけどやっぱりというか。「密室」の定義ってなんなんですかー!? 話のわからない読者ですみません。「しずるさんと七倍の呪い」だけが一般的な密室な感じで。そのほかも新鮮でおもしろかったしトリック、というか真相にはびっくりも感心もしました。あっさり楽しめましたよー。

『……その第一発見者が事態に気づいた最初の兆候は、ジジジ……という奇妙な音だった』には「そうそう、そう書かなきゃー前巻の第一文も」と思ってしまいましたよ。

「影法師」は無理があるんじゃないかなぁ。ビジュアル系の化粧ってパターン決まってるからそういう人たちが集まっていたのなら個人特定できるほど目立つとは思えないんだよね。(デーモン小暮閣下は別)「灰かぶり騎士団」だからもしかして氣志團か?! それならわかるかもしれない(笑) 「灰かぶり騎士団」がそもそも売れなそうなバンド名だしさー。そしてこれだけ書き下ろしなんだけど、そこにでてきた「カニさん」がブギーあたりにひょっこり出てきそうで怖いです。
雨の日のパレードはものすごい大変です。文化祭レベルでも。
雰囲気は一番らしいと思うんですがね。非日常にしずるさんが紛れ込んでるっていう。

チクタは今回もかわいかったです。話の合間に、おなかの時計を直してくれる職人さんを探して旅をしているハリネズミです。しずるさんが絵本に仕立てようとしているみたいです。下働きさせられてるところとかもうプリキュー。

よーちゃんの名字はほんとにすごいみたいですね。出せば警察があっさり動くとは。

余談ですがしおりのROOM NO.1301のイラストは、乳の位置がありえないと思います。どんな胸やねん。アレが噂の姉?

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タクティカル・ジャッジメント 師走トオル

タクティカル・ジャッジメント―逆転のトリック・スター! 作:師走トオル イラスト:緋呂河とも(富士見ミステリー文庫

タクティカル・ジャッジメント―逆転のトリック・スター! (富士見ミステリー文庫)

若手敏腕弁護士・山鹿善行の幼馴染み・水澄雪奈が恋人を殺害した容疑で逮捕された。目撃情報あり、不利な状況ではあるがデスクブレイカーの二つ名を持つ善行の熱い弁護が炸裂する。勝ち取るぜ逆転無罪!

逆転裁判ってやったことないんだけど……意識してるんでしょうね。作者ゲーマーらしいし。「異議あり!」連発されてます。初版は2003年1月。只今5巻+SS集1冊発売中。

設定では陪審制度が予備審問として採用されて数年後、ってことなんですけど。ストーリーも予備審問の場面がメインになっています。コレ、今の日本にはない制度だよってどっかに書いておいたほうがいいんじゃないかと思うんですが。むしろ現行の司法改革は予備審問どころかがっつり裁判員制度に流れてるわけで……。施行されちゃったらこのシリーズどうするんだろ。早めに完結させないと! (余計なお世話)

「ええー! うそー!」と思ったのが2回。意外だったというか裏切られた感じの(笑)
弁護士自ら「詐欺紛い」とか言っている法廷スキルはいかがなものかとー。ハッピーエンドだからいいけどさ。現実でマジにコレやっちゃうと訴えられるというか大事件にさせられるような……。叩かれるだろうなぁー。
面白かったのはアリバイの要素になった中で出てきた頑丈な物置のCM『象が乗っても大丈夫』。撮影するの大変そうですね。少なくとも象が乗れるだけの大きさが必要だし。もうなんつーか、物置の範疇を越えているような気がします。(笑)見てみたいな。

これで「富士ミス的にはミステリーしている」って言われてるあたり、やっぱり富士ミスは存在自体がミステリー。そういうもんなんだからいいんだけど。そういやLOVE! は満たしてるよね。じゃいいか。

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ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

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