ダーク・バイオレッツ7 神の書物 三上延
ダーク・バイオレッツ〈7〉神の書物 作:三上延 イラスト:GASHIN (電撃文庫)
総じて「地味」と言われていたような気がするこのシリーズ、ついに完結。軽い気持ちで読み始めたんですがどっこい、スロースターターなだけだと思います。後半は起伏がない分だけメーター振り切ったままです。手に汗握る良作でしたよ。最終巻まで挫折しなかった人ならお楽しみいただけると思います!
口絵見ても「ものすごい勢いで展開する」という情報しか読み取れませんでした。え? ナニソレ? しかいえないような。うおお、すげえ燃える! 読むぜ!
そして中身は6巻の勢いそのままに息もつかせぬ怒涛の展開、必死の消耗戦。
眠り続ける柊美と巻き起こる大災害、自分と同じ顔をした最強の紫の者。
「え? クライマックスのはずなのになんでこんなにページ数残ってんの?」と思うこと数回。主人公たちは常時万策尽きた窮状で残された一縷の望みとそれに立ちはだかる最強の敵。岬や岡内はもちろん、文彦さんや丸谷さんや、脇役のみんなのカッコいいこと。中でも尾沼のおっちゃんと要子おばさまのお茶には泣かされました。
悲しいけどあったかい、幕切れでした。
ちゃんと「怖いけどちょっとかなしい、いい話」でした。
岬&岡内のLOVEどころか神岡町の現在、主人公カップルの今後すら省略されているけど、希望の光が一筋差しているようなエンディング。綺麗でした。
きっと明良と柊美なら、道蔵さんと菊乃さんの分まで幸せになれるさ。
その身に課せられた使命と今まで払ってきた代償の大きさ以上に。
蛇足:でもやっぱり気になるよなぁリスト。
留年せずにすんだの? ああ、大災害だし目立たないかも。
古井さんちのかおるこさん
岡内家の建物
尾沼二世&要子さんのその後
千紗の身の振り方
っていうかむしろ栗栖家に何人が住むのか
影取ってシャドウテイカーに関係アルンデスカ?
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