キノの旅V-the Beautiful World- 時雨沢恵一
キノの旅〈5〉the Beautiful World 作:時雨沢恵一 イラスト:黒星紅白 (電撃文庫)
ISBN : 4-8402-2013-1 発行年月 : 2002.1
義務と責任
美しいと思うから 美しいと思う
-Have I Ever Seen the Beautiful World?-
第一話 「あの時の事」 -Blue Rose-
王子様でもできないこと。王子様だからこそできないこと。
青いバラ、できつつあるみたいですね。
でも浜名湖花博にでるヤツは青いバラとは認めんぞ。あんなの水色のバラだ!!
第二話 「人を殺すことが出来る国」 -jungle’s Rule-
人を殺すことができるのにとっても治安のいい国。
レーゲルさんいいキャラだよなぁ。やり直せる国があってよかったよー。
あの国で一番怖いものはやっぱりホールのミルクレープなんだろうか(笑)
第三話 「店の話」 -For Sale-
カンチガイっぷりとかわりと好きなんですが。需要がないと市場ってのは機能しないものなんで。
あの人は静かにあそこで暮らすとして、彼が死んだ後旅人がスイッチ入れてもうたりとか、ブルドーザーで店壊そうとしたりした日にゃぁ……えらいとこやなぁ。
第四話 「英雄達の国」 -No Hero-
戦闘編。
評価が分かれるところですが。戦術とかよくわかんないけどグレネード撃ち落としたときは流石にびっくりしたなぁー。そんなんできるんや。キノって強えー。(何を今さら)
なんで戦わんといかんのかが分からんところがなんとなく納得いかないけど。
第五話 「英雄達の国」 -Seven Heroes-
フルート入手編。
敵がいないのに皆兵制度。ふつうは「花火の国」みたいに鈍感になるものだと思うけど、用心深い民族だ。
元は二つの国だったからか。
第六話 「のどかな国」 -jog Trot-
シズの旅は続く。(笑)
ほら、のどかなんじゃなくて、きっとそのくらい刺激があると平凡な生活送ってても楽しいんだよ。ごめん、多分ウソ。
第七話 「予言の国」 -We NO the Future.-
未来がないことを知っていることは幸せだろうか?
そして予言は当たりそうなのがまた辛いところ。
というか、司祭様、新興宗教初心者ですか?
そこは「私の力で世界の危機が救われた!」っていって信者増やすチャンスだよ(笑)
第八話 「用心棒」 -Stand‐bys-
どっから見ても師匠らしい話。
極悪非道だよなぁー。
眼には眼を。って感じでしょうか。
第九話 「塩の平原の話」 -Family Business-
自分のことは棚に上げて……。
鏡のような存在って必要だよね。
第十話 「病気の国」 -For you-
現代医学はナチスの人体実験によって飛躍的に発展した、といわれます。
でも切ないなぁー。
イナーシャとコール中尉のその後は画集に少し載っています。
運命的といえばその通り。
しかし、コール中尉は彼女を見る度に苦しむのかもしれませんね。
プロローグ・エピローグ 「夕日の中で」 -Will-
アイデンティティ。
美しいと思うものが人それぞれなら、醜いと思うものも人それぞれ。
狂気も人それぞれ。でしょうか?
他刊の感想
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