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銀盤カレイドスコープVol.7 リリカル・プログラム:Be in love with your miracle 海原零

銀盤カレイドスコープ (Vol.7) 作:海原零 イラスト:鈴平ひろ (集英社スーパーダッシュ文庫)

銀盤カレイドスコープ Vol.7 ISBN : 4-08-630302-7
 発行年月 : 2006.6

やっと来たバンクーバーシーズンの幕開け! リア打倒を目指すタズサはリアの元コーチ、マイヤの元で活動するためロシアへ。彼女の厳しさは想像以上、練習場までのクロスカントリーを50分以内に完走しなければ氷に乗せてもらえない。あの強気なタズサがホームシックになっちゃったりして。

なのになぜ百合展開なんでしょうか。スポ根だと信じてたのに。リアの存在がますますファンタジーに。城に住んでるのか。リンクはステンドグラスなのか。湖に帆船浮かべて寝泊りできるのか。そうか、そんなに儲かるのか、女帝。

キモはそこじゃないからね。思いを新たにするところだからね。最後の言葉がどれだけガツンとくることか。
リアの行動でも一番驚きなのはそこじゃないし。あとがなくなったタズサにガブリーの恐れや不安、迷い、焦りなどが丹念に書かれているであります。あと、至藤やドミニクのインタビューとか。大会には出ているけど競技描写はなし。次の期待を膨らませる構成になっております。あと3冊はかかるんじゃない? ショートとフリーは当然のように別巻になるような気がするし。それまでもいろいろあるだろうし。いや、今月に2巻同時発売なんだっけ。

ピート君の存在も、ちょっとは思い出してくれるでしょうか。忘れてないはずはないけど、描写してくれないもんね。

いや、噂には聞いてたけどそんなにひどかったのかアニメ。あとがきでぶっちゃけられたら複雑な心境になるなぁ。ヤシガニといい銀盤といい、原作がライトノベルなのは何の因果なんでしょうか。今は財前と瑠璃色があるのかな? (どれも観てないけどねっ!) メディアミックスなんてネタにできればそれでいいのですよ、と思ってはいますがね。コミックスも帯の高島コーチに萎えたっけなー。(これもよんでませんよ)

ともあれノベルは好きなので次巻に期待。

他刊の感想
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天空のアルカミレス2 テスタコーダの鬼 三上延

天空のアルカミレス (2) 作:三上延 イラスト:純珪一 (電撃文庫)

天空のアルカミレス2 ISBN : 4-8402-3488-4 発行年月 : 2006.7

あれ? 礼菜って正ヒロインじゃない? 妹玉砕コース? こりゃこまった。いや、いろいろ複雑なので続きを待ちたいところですが。プロローグとエピローグにいいアクセントですよ? 特にエピローグがどうなるんだろうなぁ、と。うむ、離れ離れである以上そうそう頻繁に登場もできないでしょうしね。そう考えるとシュークリームさびしいな。ああ、和男の爺さんもテリオン相手に何の動揺も見せないあたりかなり大物な感じですね。レディ・バレットもただのメイドさんじゃありません。(テリオンですし)

そして得体の知れない味方新キャラメガネ享司がいいですね。見た目ほど若くないらしいですし。結局電話でしか出てこない鮫石さんとか怪しいと思うんだけど。拓也含めて謎だらけですね。
個人的に友典にもっと活躍してほしかったんですが! 役割も与えられたことですし次からじゃない?

アルカミレスの反転の仕組みは、外殻を体の中に作ってるらしいですよ。長生きできなそうです。うああ、そして礼菜との差がどんどん開いていくような。拓也能力だけは最強ですしね。この精神で能力が左右されるって設定、どっかでみたなぁと思ったら武装錬金かー! 日向子もツンデレだし? いやしかし、礼菜に遠慮するなんてところはダブルヒロインの醍醐味ですね。「赤いアルカミレス」=拓也っつーのがピンとこなかったですよ。日向子のセーラー赤いからっ! (彼女の外殻は白ですよ)

ううむ、全体として地味だった印象が拭えないんですが(敵の双子について一言もしゃべってないよ! 火と氷の能力遣いですー)次に期待です。戦略とか洗練されていくといいな。

他巻の感想
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[アニメ]DEATH NOTE「取引」

公式サイト

ほう、ここまでパパの正体ってわかってなかったか。しかし、粧裕教えてるときの月の顔目でかすぎでしょー。どこのかわいい子かと思った。作画崩れてきてますね。
いや、粧裕、自慢すべきは学年1位よりも全国模試1位だろ? 天才ってどんな世界かな、とどちらにも無縁だった人がつぶやいてみる。(まず努力することを好きにならなきゃね)

友達いなさげな昼食風景。いや先週は下校前に声かけられてたじゃん? (それ本当に先週か?)

いやー、原作読んでるときからあの子の寿命ってもうそろそろなくなってね? と思っていたんだが、今回の説明聞いてやっと間違いに気づきましたよ。80だとして40になって20になる、と計算したらダメじゃん。80だとしたら50になって35だな。つーか助けてもらった時点で寿命どうなったんだろ。(映画でも出てきた? テレビ放送も見たのに気づかなかったの?)テレビ放送はあれだ、「あーあの場面がカットされている」と見ているときは思ったのにそのあと記録に残そうとしても思い出せなかったり……そろそろ本当に脳を鍛えることをしたほうがいい気がしてきた。でもアハ体験って爽快感が残らない。わかる前にイライラしすぎる。
閑話休題。しかし、DEATH NOTEが人間界に渡ったときのルールがこんなに詳細に決められているなんて、死神界にとってそのことがなんか必要だったりするんだろうか。(物語の根本を疑う疑問ですね)

さて明日から劇場版後編始まりますよ。しばらく観に行けそうもないのでネットするにもネタバレ読まないようにうろつくところ気をつけなきゃな。

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死神の精度 ACCRACY OF DEATH 伊坂幸太郎

死神の精度 作:伊坂幸太郎 (文藝春秋)

死神の精度 ISBN : 4-16-323980-4 発行年月 : 2005.6

2005年本屋大賞三位。
ラジオドラマ青春アドベンチャーの放送までに感想を……と思っていたけど間に合いませんでした。エヴリタイムいっぱいいっぱいです! (ダメじゃん)
しかし、このオーディオドラマ、全五回なのは仕方ないとして、なんで切り落とされたのが「旅路を死神」なんだ! 大好きなのに! まあたしかに、一番地味だろうか……。「死神の精度」と「恋愛と死神」と「死神対老女」除くわけにもいかないし。残るは「死神と藤田」と旅路か。両方クライム風味じゃん。(「吹雪に死神」の存在をステキに忘れているね)しかしキャストで多少仕組みがバレちゃうのもあるね。

調査部にお勤めの死神さん。名前は千葉。ちょっと常識がないのでレトリックとかわかんなかったりする。で、ジョークだと思われると機嫌がよろしくない。大変な雨男で青空を見たことがない。お仕事は対象者を7日間観察して結果を報告すること。「可」を出された人は8日目に亡くなります。死神は一般的にミュージックが好きらしい。
短編連作形式で任侠ものあり、館物ミステリー風味あり、ロードノベルあり、恋愛ものあり。なんだか地味なお話なんだけど、希望があるんだ。オチも鮮やかに決まって、他の伊坂作品(陽気なギャング除く)より基本の部分が明るめのものでできている気がする。ふふ、でも最初の話がああだったからそう思えるだけかもしれない。だまされてるなぁ。

あ、宮城県に入った。なんかくるぞーと思ったらやっぱりキタ。そうか、死について語っちゃったりするかその人と。

そうなると、911とか調査部だらけでえらい人口密度上がったんじゃないかと思うんですが。基本的に「可」だしな、あいつら。密度が上がったのは8日前だけかも知れない。そしてバラバラに好きな時に来てただけかもしれない。
で、あの車はなんの車種なんでしょうね。あの写真と記述でわかる人はわかるのかな。くやしー。

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楓の剣!三―かげろふ人形 かたやま和華

楓の剣!〈3〉―かげろふ人形 作:かたやま和華 イラスト:梶山ミカ (富士見ミステリー文庫)

楓の剣! 3 ISBN : 4-8291-6364-X 発行年月 : 2006.8

パラレルお江戸第三弾。吉原。ああ、江戸だ。
熊野から嘉一のおばあさま帰蝶さん(おばあさまは禁句)とそのお供緋那ちゃん(羽瑠ちゃんと犬猿の仲)が江戸にやってきました。用事は嘉一の嫁探し? そんな中、現場に張子の犬が残される神隠しと殺しが頻発していて楓と弥比古が追いはじめます。

進みそうで進まない、お神酒徳利の仲がいいです! LOVEです! ぜひこのままやきもきさせていただきたい。むしろ酒の力は借りるな。
ううん、美鶴の出番が少なかったですね……。もっと出張ってくるかと思ったけど。(いや、あの人も忙しいでしょう)
銀太郎扱いのふくろうさんがかわいそうです。いいかげん気づいてあげてよー。

とりあえず、「弥比古のいない生活」はベタな流れではあるけど持っていきかたが不自然だと思います。言葉の選択の問題だけかもしれませんが。そこだけ不満。ああ、「神隠し」に過剰に期待しただけかも。
しかし刃を向け合う好き者同士、ってせつなくていいね。人形、もほどよくせつない。吉原もね。
でもいろいろ軽めでしたなー。仕掛けもベタながらきちんと張られていたし、量は少なくないんだけど。

嘉一にも活躍してほしいですが1度きりの登場ではあまりにももったいないので、季節の変わり目には帰蝶さんに再登場してもらうってことで、どっすか? ほら、緋那ちゃんと羽瑠ちゃんの掛け合いももうちょっと見ていたいよね。

他刊の感想
 

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[アニメ]DEATH NOTE「対決」

公式サイト

ICPO! あそこに松田がいるってことは松田もバイリンガルんなんでしょうねぇ。(何か不満でも?) ワタリがおひょいさんじゃないよー、もうアレで頭にインプットされてるんだよー。そのうち慣れると思いますが。(慣れなきゃ困ります)でもそのころにまた映画見に行くんじゃない? テレビ放送も今週ですしね。ふっ、おいらの交通費を返せ! (八つ当たり)

人気のないところで作ってたのかあの仕掛け。危ないもんなぁ……ってあそこで火を燃やす必要はあったのか? 化学反応のことはさっぱりわかりませんが。ちゃんと火が出るかどうか確かめたとか? ん? ガソリンに引火させるんなら化学反応ではないのか? 電流流してるそぶりはなかったよなぁ。発火したのはなんか瓶から流し込んだときだよなぁ? 謎。

あり、メルマガ入ってない。番組終わったあと砂嵐って、いったいそれは何時の話だー! (街頭ディスプレイがあったから昼間ですね)月のうっかり1つ目。なんかさ、加工されててもなんとなく勝平さんの音声が分解できるような気がする。確実に肉声入ってるよね、アレ。Lだよ、L。新一のような気がするのは気のせいだ! (気が多い)
でさー、ミドルネームって略されても本名になるのかねー。ミドルネームって海外の方にとってどういう位置づけなんでしょうねぇ。

月が赤でLが青、ってのはとてもしっくり来るね。
リンゴ、ジューシー。(それは先週)
粧裕はー、やっぱり「実はリュークが見えているけど見えない振りをしていた」っていうノベライズ案はかなり面白そうだなぁと思う。やってくれないかなー。(本編にかかわりすぎるから外されたのでしょうね)うう、やっぱ好きだわ、この物語。

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土くれのティターニア 増子二郎

土くれのティターニア 作:増子二郎 イラスト:溝口ケージ (電撃文庫)

土くれのティターニア ISBN : 4-8402-3489-2 発行年月 : 2006.7

さてさて、「花の女神」と呼ばれる学校のアイドルは昔遊んであげたことのある女の子だった! しかも付き合ってほしいことがあるという。彼女は両親が亡くなった交通事故から無傷で生還したことになっていたが、実は体の半分を山の神に捧げ、呪力のある土で補うとともにマガツモノと戦う力を手に入れていた。「さて大賀くん、ふたりでこの町を救おうか」とのことです。短編連作形式になっております。5編収録ですけどぜんぜん等分じゃありません。びっくりしたよ。

時代は学園モノなのか、そうなのか! 気弱な主人公に自分が制御できない大きな力なのか。なぜに純和モノなのにティターニアなのか。ありそでなかったと思うんですけどー現代純和モノ退魔モノ。日本刀持ってるのに武器じゃないんだぜ! なぜ黒髪と明記されるのにイラストが茶髪なのかぁ! (そんなの過去にいくらでもあったでしょ)

しかし、「まったりほんわか」なのは変わっていないのです増子さん。花の女神は実はケチだったり、普段着はジャージだったり。特に「秘密は封じて、胸のなか」がいいですね。クラスメイトの英田さんが心を読む能力を持ってしまって、とよくあるネタですけど、キャラクターといい雰囲気出してると思うんです。

良文に取り憑いている、悪運も幸運も吹き飛ばす「南国精霊(仮)」(原文ママ)の正体が明かされる日は来るのか? (手がかりがまったくないからなぁ)
南国精霊(仮)の存在を内包したまま二人が幸せになる方法はないのか?
彼女がクラスメイトからの誤解を解いて再び花の女神になるときは来るのか?
新井、英田両氏が幸せをつかむときは来るのか?
そこらへん、読みたいので続けてください。

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愚者のエンドロール WHY DIDN’T SHE ASK EVA? 米澤穂信

愚者のエンドロール 作:米澤穂信 イラスト:高野音彦 (角川スニーカー文庫・角川文庫)

愚者のエンドロール ISBN : 4-04-427102-X 発行年月 : 2002.8

古典部シリーズ第2弾。
クラス製作で作ったミステリドラマが脚本家が倒れたために続きが作れないので、今まで撮ったVTRを元にその続きを考えるためのオブザーバーになってほしい。千反田のコネで古典部にその推理の依頼が回ってきた。

奉太郎の打ちのめされっぷりが今回も見事です。ミステリ好きにはニヤリとできるネタ満載、なんだろうなぁ。赤毛クラブ(そういう訳だったんです)と消えた花婿(そういう訳だったと思う)と5つのオレンジの種(そういう以下略)ぐらいしか読んだ覚えないし。黄色い背表紙って創元推理文庫でいいんですか? え、でも手元にある毒入りチョコレート事件も黄色かったぽいよ? (焼けまくっててよくわからない)

ネタを説明せずにさらっと流すから、そのネタをネットで探して理解する読み方をしているんですがこれがなかなか面白い。自分で調べたほうがいろんな周辺知識がつくしね。「ブラウザが使えるんです」にはIEかNNかOperaか?! とつっこみたいけど。Fxはまだないよね?
で、題名はどういう意味? タロットのことも調べなおさなきゃか。中で説明された「好奇心のエンドロール」でも合ってるような合ってないような。うん、こんどじっくりやってみよう。タロットはこれまで読んだマンガの中でも相当ネタにされてたしな。(もっと早く調べろ自分)

で、読み直すとさらに面白いなぁ。最初のチャットのシーンから。最後のひっくり返る手なんかが鮮やか。

高野さんの福部がかわいいよう。氷菓に引き続き扉絵でしか拝めない伊原がさみしいけど。これまた角川スニーカーミステリ倶楽部もすごい方向転換をしたもんだなぁと思う。

で、作者本人さんは死者の出る話が嫌いなわけではないらしいので、その結果が紺屋シリーズなんですな。いやでもこの青春っぷりも大好きですよ。ハードボイルドも好きですけどね。

他巻の感想
氷菓

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[アニメ]DEATH NOTE「新生」

公式サイト

関西は2週遅れなんだよ! (にしても感想遅いですよね)ホスト部も2週遅れだったのか……?

OP、歌詞の内容からすると月が勝ちそうな気がするんですが。「革命の契り」、ね。いや、いくら深夜とはいえ、勝たせていいもんでしょうか。3クールじゃヨツバキラとかメロやニアは出せんよなぁ。うむ、映画も気になるがこちらもどうなるのか気になります。Lとの戦いを終えて第二期待ち? それなりに視聴率は取れそうですけどね。

さすがはマッドハウス、キャラデザがシャープですね。きれいだ。
なんで第一話「退屈」ではないんですかね。そこらへんのセンスは好きだったんだけど。「新生」だと普通じゃない?
それと賛美歌っぽいBGはとても合っていると思う。そういう点でOPEDをヴィジュ系にしたのは正解なのかもしれないけど、それぞれ別のバンドでやってもよかったんじゃないかな。偏見というか敵視する人というか多いんですよね、むやみに。私はthe Worldのベースラインは気に入った。

いや、いくら殺すところがアクションに乏しいからってその書きっぷりはどうだろうー。(笑)
とか、布団かぶって苦悩する場面があったよね? 自信ないけど。雨に濡れてもいいけどね! こっちのDEATH NOTEも雨に濡れないんだろうか。
そしてそこは塾というより予備校なのでは……(本当にどうでもいいね)
あ、月の学校も男子がブレザーで女子がセーラーだな。やっぱ結構あるのかな。
と、月は部屋でリンゴをむくのかと。ナイフ携帯? にしても部屋のゴミ箱に生ものはちょっと……。でもむかれたリンゴを食べるリュークもどうかと。

登場人物も少ないしまだまだこれからですよね! よし、映画ともどもがんばる。

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グラスホッパー 伊坂幸太郎

グラスホッパー 作:伊坂幸太郎 (角川書店)

グラスホッパー ISBN : 4-04-873547-0 発行年月 : 2004.7

3度目の直木賞候補作。第132回です。
自殺屋と殺し屋と気弱な復讐者、3人の視点で送る非合法会社社長の息子殺害事件をめぐる物語。情報が組み合わさっていく手法はいつも通り。時系列の交錯がないぶん読みやすいかと思いますがなにせ裏の業界を扱ってるためいつもよりさらに黒め。好き嫌いは分かれるところかと。

そんな裏社会の中で復讐という目的があるにせよ一般人の鈴木は状況に流されまくりですが、彼が唯一のリアリティでしょう。目つけられまくりなのにしっぽさえつかませていない押し屋や一家皆殺しが得意な殺し屋、現れるだけで相手が勝手に自殺してしまう自殺屋に囲まれてるんだから。
バッタはバッタで群集すれば強くなるしかない。人間は人間で裏に生きるためには運が必要だ。鈴木のソレは読者にはとても面白く集結する。
鈴木が心の支えにしている奥さんもかなりぶっ飛んだ人で、きっと裏でも立派に生きていける人なんじゃ? (いやどうだろう)

バカっぽいのに「リョコウバト」に即座に突っ込める蝉がステキ。しじみはまだ泡を吹いているだろうか。
ジャック・クリスピンって実在するのか? 検索しても伊坂関係しか引っ掛からなかったんですが。引用している振りをしているんだったら結構おもしろいな。

鯨の能力すげえ。『唾と蜜』が読みたくなる。しかもホームレス。彼の登場により世界が一変していく蝉の描写にビビリました。しかし田中にその影響が出なかったのが気になるところ。誰でもそうなっちゃうわけではないのね。

槿が名字か名前かわかんねー、と思ってたらそういうことか。ささやくような言葉づかいは誰が教えたんだろうね。この兄弟がまたいい味出してるんだ。「うん、そんな感じ」の奥が深い。ヘラクレスオオカブトが数年後にこんなにメジャーな存在になるとはさすがの伊坂にも予測できなかったんじゃないだろうか。
彼らは今も「バカジャナイノー」といいつつ、遊んでいるんだろう。

ところで最近群集相でないトノサマバッタを見かけたことがないのですが、アスファルトで覆われてて暮らしている場所が相対的に狭くなってるとかそんな理由? (遊歩道の脇の植え込みから出てきているみたい)昔みたいに野原とか行かないしな。でも全体的に小さめなんだよね。うーん、バッタの世界もいろいろありそう。

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about

ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

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