カテゴリー ‘ 電撃文庫

空ノ鐘の響く惑星で5 渡瀬草一郎

空ノ鐘の響く惑星(ほし)で (5) 作:渡瀬草一郎 イラスト:岩崎美奈子 (電撃文庫)

空ノ鐘の響く惑星で〈5〉 (電撃文庫) ISBN : 4-8402-2846-9 発行年月 : 2004.11

登場人物一覧見て「やったー! エリオット再登場!」とか思ったけどフォルナム神殿所属者が再登場するということは神殿で何かが起こるわけで……ウルクが、ウルクがー。ウルクに何かあるとは知ってたけどやっぱきっついなぁー。ギャース。
でもあれだ、ウルクの根本が壊されたわけじゃないからまだ安心できる、とも、だからこそ痛々しい、とも思える。ウルクならもう一回フェリオに恋しちゃうんだろうなぁ。そして信じきってるイリスの本心を知ると心の安定図れないよなぁ。シアちゃんと触れ合いがちょっとでも足しになることを祈る。でも引き裂かれそうな気満々。

リセリナの優しさもこれまた痛くて。フェリオを思えばこその、フェリオに幸せになってほしいからこその行動で、とってもステキなんだがとっても痛い。ようやくこの娘も恋に自覚したようですし、でもライバルがあれじゃなぁ。今のうちに存分甘えておきなよ。

いやしかし。もう一つの痛いポイント・アルセイフの対外情勢はシャジールの皆さんがいるからどうにかなるかもって。だって私たちの間違いをあの世界で起こさないように知識を司ってる皆様ですから。メイヤー&レミギウス父娘もカッコよかったしー。
それでどうやって武力に抵抗するというのか。という根拠は全くない。シルヴァーナ姐さんが負傷されてしまったのも「もう助けはこないからね!」といわれてるような。むう、ピンチ。

でもライナスティ萌えはできたからいいもん!
何気に不穏なイリス一行、ムスカ教授が味方になってはくれないだろうか。
にしてもあの人がウィスタルの子供っぽいのが、なんだやることやってんじゃん団長! みたいな。

ラストがこれまた引きで……本屋に行けば6巻があるのかぁっ! 行くしかあるまい! という勢いですね。あははははー。ウルクに課せられた試練が怖いけど読みたい。
どうなることやらアルセイフ。フェリオ抜きでタートムとやりあうのか? 早めに買ってきます。

アンゼ高原……ユキノのいる所
ソリターデ大陸……大陸の名前
セブラズ山地……ヤタからアルセイフに続く山地

Facebook にシェア
Pocket
[`friendfeed` not found]
[`evernote` not found]
LINEで送る

9S<ナインエス>VI 葉山透

9S(ナインエス)〈4〉 作:葉山透 イラスト:山本ヤマト(電撃文庫)

9S(ナインエス)〈4〉 (電撃文庫) ISBN : 4-8402-2760-8 発行年月 : 2004.8

ふむふむ、やっぱライトノベルはこうじゃないとねー。燃えで非常に熱いです。シリアスなところはほどよい緊張感、合間にほほえましいシーンもあったりで、ちょっと凹んでたのが癒されました。実に良い。

由宇と麻耶が組んじゃったおかげで、というか闘真が捕まっちゃったおかげでラブコメ度少なめ。妹と兄のLOVE度も少なめ。そのかわり由宇と麻耶の舌戦7割増。そうか、由宇は一気飲みしても紅茶味わえるんだな。そこまで常識ないといっそすがすがしい。絶妙なタイミングで咳払いをする怜さんとの息もピッタリだ! 麻耶は由宇に雰囲気的に負け気味ですが、これからも登場するようですし頑張りに期待したいところ。芯は強い女の子ですものね。そして密かに萩原萌。今後もがっつり絡んでくれるのよね? 京一はもっと絡んでくると思ったのになぁ。出番が増えるといいな。

マジシャンの正体も「天国の扉」の取り出し方法もほどよいトンデモで、意外性もあってよいですな。でもその解決の仕方はあっさり決まりすぎた感があるかな。
そのかわり由宇の孤独感が強調されてたような気も。うーん、一巻に一度は強調してもらわないと忘れますわ。ハンパな月(十六夜ぐらい?)が綺麗だった。
勝司兄や才火の今後とか。クレールのお母さんがどんな人なのかとかも気になります。

強大な敵だと思ってたのにあっさりミネルヴァに身を引かれたおかげで、ものすごい大掛かりな内輪もめのようにも思えるけど、いろいろ伏線が消化されてきてクライマックスの舞台は揃った! てなところなんでしょうか。二人の逃亡が始まりました。峰島勇次郎の姿も見えてきたことだし、一気に加速しそうな予感。

Facebook にシェア
Pocket
[`friendfeed` not found]
[`evernote` not found]
LINEで送る

ゆらゆらと揺れる海の彼方3 近藤信義

ゆらゆらと揺れる海の彼方〈3〉 作:近藤信義 イラスト:えびね(電撃文庫)

……表紙にラシードいるじゃねーか。次の巻の表紙ぐらい確認しろよ私!(最後の一文) 大笑いの方向で。

さてさて、ローデウェイクとアールガウ正面衝突。
いやー、読みごたえがありました。今回は冥海の特徴も生かされた戦いでした。立体的だったし無重力に漂う血糊の描写もあったし。あれだ、元々の構想はスペースオペラだった、ってのの名残が冥海なんだろうな。無重力でマスク必須の暗黒世界。

ノウラちゃんの正体も判明。といってもラシードの推測が明かされただけで謎はいっぱい。今後に期待ですね。今度は記憶なくさないでよかったね。

あれですか、エミリアは「有能なんだけどちょっとドジっ娘要員」なんですか? 騎士と言うからには臓物はみ出した死体ぐらいで動揺してほしくないんですが。幕僚らしくないよ。そして彼女のミスだけでアールガウが負けちゃうところがな、今までなんで戦勝続きでこれたの? という感じ。「豪胆公」もそうなんだけど、英雄が英雄に見えないのは困ったことだ。
そしてシュニッツラーとエミリアの掛け合いが好きだったので、やっこさん死んじまうのかとヒヤヒヤしました。でもそのかわりローデウェイク陣営のあの人が……! ギャー。(戦記読むのに向いてないんじゃない?) どうせ最後は皆殺しだろ、ってわかってるんだけどー。やっぱ思い入れはできちゃうよね。

アールガウ陣営をハッとさせたシグルドのお言葉、それはロンベルクに言ってあげてほしかった! それだけでちょっとは周りともうまくいっただろうに。
にしても戦艦がもったいないよー。二つともか。
「侵入者を弾薬庫に追い込んだ」って、一番危ないじゃん。あまりにも無用心すぎますよー。

それからそれから、暗殺者の少女もでてきましたよ。オリエンタルですよ。
女の子が増えるのはいいことだ。この娘はエミリアみたいにドジっ娘にこけることもなくカッコよく活躍してくれることだろう。頼む。

というわけで、不満はあれど楽しめた一冊。第二部が始まるらしいですが、次こそラシード&ジュラの掛け合いが戻ってきてくれることを期待。

他刊の感想
1 2 4 5 6 7

Facebook にシェア
Pocket
[`friendfeed` not found]
[`evernote` not found]
LINEで送る

Missing7 合わせ鏡の物語・完結編 甲田学人

Missing〈7〉合わせ鏡の物語・完結編 作:甲田学人 イラスト:翠川しん(電撃文庫)

Missing〈7〉合わせ鏡の物語・完結編 (電撃文庫) ISBN : 4-8402-2263-0 発行年月 : 2003.1

雪の女王って話知らんかった。うーん、童話にまで疎いのか私。でも絵本も読んだ気分でお得な感じ。色えんぴつタッチでステキです。ちょっと大人になれそうな気がするよい話ですね。ってーか! その次のページで神野がおるやん。おそろしかー。

で、始まった本編は。怖いよーグロいよー。範子さん不憫だ。
パレットナイフってそんなに鋭利なんですか? イラスト見ると刃はギザギザしてるように見えるけど。銃刀法大丈夫なの? それとも怪異がらみの範子の怪力のなせる業? にしても村神はまた血を見て……ナイトだけ傷ついて男の主人公無傷で進む話ってあんまりないような気がするんですけど。
でも絵の薀蓄に関してはさすが絵描きさんの書かれた文章だなぁと。
わっかんないけど妙に納得してしまいました。

武巳はなんで昼間にそんなことがあった日に夜の教室になんて一人で佇む気になるかなぁ。6巻冒頭なんかよりよっぽどそわそわすると思うんだけど。せめて公園とかないのかよ! 落ち着いて欲しいなぁ。そうじさま関係の怪異を感知できるってこの仲間にとってかなりプラスになれる能力だと思うのに、怖さが先に立っちゃうんだね。そこが武巳の優しさなんだけど、あーだめだ。こないだ新刊紹介で読んだネタバレがー!!

稜子の「聡子お姉ちゃん」は違うお姉ちゃんか。ってことは霞織お姉ちゃんもすでに忘れられてる可能性大? あいやー。この二人やっぱ危なっかしくて怖いー。

久々に登場の異界の肉片さんたち。やっぱりきしょいよーこわいよー。
鏡どころか窓ガラスで合わせ鏡が成立するなんて。新設校でしか有り得ない! (そこかよ) ガラスが怖い。きえー。
あそこで村神が割らなかったらどうなってたんだろ。同じなのかな。でもきっと奈々美は沖本君のこと思い出せなかっただろうから、それはよかった、んじゃないかな。
にしても帰還した30人以上全員神隠しですか? さらに恐ろしい学校に……! 十叶先輩も摩津方に引き寄せられてるのかねぇ。

でも残ってる話って生贄と座敷童と神降ろし、なんで実はあんまりないんだよな。
次も楽しみに読もう。怖いけど。

余談
著者近影のバックのメニューの「スーサン茄子」って一体なんなんですかー?! ホントに食いモンなんですかー?! (キノのエルメスがしりとりに使ってた言葉)
さらに余談
狩沢&遊馬崎、実行してたら完璧なる傷害罪ですやん。(選択肢どれでもそうだけど)止めさせたドタチン正解。

Facebook にシェア
Pocket
[`friendfeed` not found]
[`evernote` not found]
LINEで送る

Missing6 合わせ鏡の物語 甲田学人

Missing〈6〉合わせ鏡の物語 作:甲田学人 イラスト:翠川しん (電撃文庫)

Missing〈6〉合わせ鏡の物語 (電撃文庫) ISBN : 4-8402-2188-X 発行年月 : 2002.10

「この学校文化祭なんかできるの?」と思ってたら案の定怪異が起こっちまいましたよ。どうやら霊感のある美術部の先輩がそんな絵を描いちゃって、その展示室から感染が始まります。

口絵についてたメンバーの小説。わーい、村神のが一番読みたい! 歴史物万歳。魔王、それは小説ですか? 論文じゃなくて? 亜紀のもいいねぇ。一番ライトノベルっぽい。(直接言ったら見下された目で溜め息つかれそうだな) 稜子のは、ごめん、投げるかもしれない。きゃぴがちょっとでも入ると拒否反応が出るんだよ。武巳は……純文好きならもうちょっと察しがよくなってくれないかなぁ。(そういう問題?)

そして中身は、やっぱ怖かったよーうわーん。
静寂の恐怖に加えて暗闇の恐怖。「奈々美は鏡を見ていない」も効果的ですね。夜中にトイレにいけなくなったらどうしてくれるんですか! (小学生ですかアナタ)
にしても武巳は集中攻撃ですね。確かに狙い易いけど。そうじさまやっぱり帰ってないし。(月子が帰したところで毎日みんな呼び出してるらしいけど) 魔女は二年前から一家失踪。生活費はどこから? あやめみたいに食べなくても存在できるの? オカルトだらけの学校。怖いよー。被害者3人じゃ終わらん予感。

範子の不信感もわからなくはないんだが(基本的にあいつらアウトローだし)複雑な気分ですね。愛って怖い。その果てに見たものが先輩の切断顔面。こわすぎるー!!
にしてもあやめ紹介しなきゃいいのに。空目にそこら辺の気遣いを求めるのは酷なのか。

鏡剥き出しにして置いちゃいけない。マジっすか。うち裏表で普通のと拡大鏡がついてる元置き鏡(台座が崩壊した)を手鏡代わりに使ってるんですけど……! カバー作らんと!
鏡って反射材の上にガラス張ってあるだけの代物なのになんでこんな怖いんだろうなぁ。(そんなこと言ったら三角縁神獣鏡はただの磨いた金属だよ)
鏡を不思議に思ったことなんて、「近視の人はなんで近くの鏡を見ているのに映っている遠くの景色をみたらぼやけるんだろう」ぐらいか。……ええ、よく変人って言われます。

めっちゃいいところで切れてるし、早いとこ完結編へれっつらごー。

Facebook にシェア
Pocket
[`friendfeed` not found]
[`evernote` not found]
LINEで送る

リリアとトレイズII そして二人は旅行に行った<下> 時雨沢恵一

リリアとトレイズ (2) 作:時雨沢恵一 イラスト:黒星紅白(電撃文庫)

リリアとトレイズ〈2〉そして二人は旅行に行った〈下〉 (電撃文庫)

わーい下巻。
アリソンに比べて冒険分は減ってますが、その代わりリリア両親大活躍! (うわ、親がうっとうしいキャラだったら大減点なストーリーですね)
とりあえず「飛行機なんかどれでも一緒」で転げまわらせていただきました。ナイスオヤジ。
鷹のペンダントプレゼント宣言とかもさらりとするしトレイズ。
「浮気」の一言に狼狽するトラヴァス少佐もいいね。やっぱ基本変わってないなあの二人。

そっかそっか、リリアの「ツン」分は「飛行機が操縦できる」というプライドが傷つけられた結果なのね。仲良くなれそうじゃない。トレイズ、ゴールが近くなった時に失敗したのは君が未熟だからじゃないよ。遭難者の割合は高いポイントだから。でも本買うより親父に教えてもらいな! アレの上達は練習あるのみだ!

しかしなんだ、なんかブラックさに磨きがかかってきやしたね。アリソンの最終巻のヴィルがストーク少佐に感謝してるところもけっこうすごいと思ったけど、もう少しで引くところだよ。
ムートおばあちゃんが逆モルソーさんだと仮定として、リリアの名前に姓入ってるってことは命名の時点で両親気づいてたんだろうなぁ。おそろしいよこの二人……!
真実をリリアが知る時、どうなるんだろう。私、トラヴァス少佐の巧みな情報操作に踊らされてるだけですかね。
でもあれだ、隠れ蓑行為が思いつかない。アリソンたちは売られなかったし、あまつさえロクシェ空軍に入ったりなんだりしちゃってるからスー・ベー・イル側に利益はあったのか? とか、怪しい施設だったらスパイたるアイカシアさんが子ども入れたりしないだろうしなあと思うし、やっぱ結論を出すには早いね。次巻に期待。

それと「遺書」は、アリソン最終巻前に立ち読みしようと試みたことがあるけど実行してたら確実に泣くところだった。ヤバイヤバイ。いいね。大好きだ。でもアリソン、飛行機で遊ぶのか。ムートおばあちゃん気をつけて!
先にあとがき読んだのに微妙なネタバレに全然気づかなかったや。いや、二等親カルロにうっかり萌えてただけだよー。正直、やっぱあとがきは内容がほしいなぁ。だから今回のあとがきは嬉しい。
「メグとリリア」は、女王様っぷりがはまってるの理由がわかってすっきりです。優しそうな娘じゃないかリリア。

さて、来年までまったり次巻を待ちましょうかね。

Facebook にシェア
Pocket
[`friendfeed` not found]
[`evernote` not found]
LINEで送る

空ノ鐘の響く惑星で4 渡瀬草一郎

空ノ鐘の響く惑星で〈4〉 作:渡瀬草一郎 イラスト:岩崎美奈子 (電撃文庫)

空ノ鐘の響く惑星で〈4〉 (電撃文庫) ISBN : 4-8402-2758-6 発行年月 : 2004.8

やーおもしろい! ひとまず内戦終了です。一巻から十数日しかたってないというのはびっくらこいた。もうちょっとレージクVSフェリオ戦を見たかった気もしますが、周辺各国の事情が逼迫してるのでページをこれ以上割けないってところでしょうか。それにこの物語のメインはやっぱり来訪者でないと。これからも十分楽しめそうです。

母国と想い人の思惑の衝突に追い込まれたウルク、戦士としてのリセリナ、そしてもちろん英雄たるフェリオ、みんなかっこいいなぁ。あと意外なところではエンジュ。腕立つなぁ。
策略はまさに軍師なクラウス、考えるところは考えていたレージクなんて意外なところもわくわく。ウィータ神殿やフォルナム神殿の裏の顔なんて大人の事情もドキドキ。シルヴァーナ姐さんの素性やリセリナ・イリスの出生の秘密も一部明かされてこれからも楽しみだなぁ。アンドロイドじゃなくてクローンでした。

……またネタバレしてるだけのような気がしてきた。むむ、難しいな。

元盗賊疑惑にうろたえるライナスティ萌え。
そしてブラドー燃えー。そんな力強いことしてくれるとは思わなかったよ。
まーなんといってもフェリオのカリスマ性が如何なく発揮されてるので、萌えー。フェリオは声だけで部下を魅了しちゃうし、クラウスとの一場面が最高に熱くてよい。天然ボケなとことか窓から顔を出して無邪気に手を振るところとかもステキですよ。

あとがきは、渡瀬さんが嫌いなものごともきっちり書ける人だってのは陰陽巻ノ三でわかってますから! ……辛いとは思うけど。ご苦労様でした。いやでもまだたくさんのお馬さんが亡くなられるんでしょうか、この小説。期待してます、頑張ってください。

勢力(動いたとこだけ)
死亡:レージク
解放:ウィスタル、ダスティア
フォルナム神殿:シルヴァーナ、ウルク
謹慎・療養:クラウス、ニナ

Facebook にシェア
Pocket
[`friendfeed` not found]
[`evernote` not found]
LINEで送る

9S<ナインエス>III 葉山透

9S(ナインエス)〈3〉 作:葉山透 イラスト:山本ヤマト(電撃文庫)

9S(ナインエス) III 〈3〉 (電撃文庫) ISBN : 4-8402-2691-1 発行年月 : 2004.5

プライドの高い木梨がいらんことして意識を乗っ取られた上、進化した生物になってしまわれました。それを追う由宇。さらにそれを追うLC部隊。あの首突っ込みたがる少年も偶然にも姿を見せ、さらにミネルヴァなんかもやっぱりでてきて舞台は新興都市の下に広がる峰島の技術でありながら真目の家紋が入った謎の遺産「天国の門」へ。

ここに来て闘真に「自分は欠陥品」テイストが入ってきましたよ。
でもマイペースだしお気楽だからそれほど重くならないような。
頼む、表面的だけでも平静を装ってくれ。いや、最後の場面なんかそれどころではないけど。
由宇の目的ははっきりしてるんだから、木梨先に確保すればいいのに。由宇を先に潰したら止められなくないか? なぁ伊達さんよ。

そして上下巻仕様なので引きだ。もー。
今回もコメディ分笑わせてもらいましたよ。笑いに関して馬が合うらしい。新キャラ萩原のツッコミっぷりもよろしいですわ。由宇と風間のタッグもなぜか漫才だし。

再登場したあの人は性別何。あー1巻手元になくて確かめられん。気持ち悪いー。

妹のお茶。中国茶って高いですよね。これもどうせ100g万単位だろ? と思ったけどそうでもなかった。→信陽毛尖 中国十大銘茶だそうです。でも手に取る機会はないだろうことも確かだ。うきょー。
そして第二の妹、クレールもいろいろ大変そうです。ビスクドールもどき萌えー。

にしても、広告って余ったページ埋めるためにあるんじゃないの? なんで10ページ以上広告があってあとがきが改行なしの一ページなのー? 本文が手違いで規定分におさまりきらなかったんだろうねぇたぶん。

Facebook にシェア
Pocket
[`friendfeed` not found]
[`evernote` not found]
LINEで送る

ダーク・バイオレッツ7 神の書物 三上延

ダーク・バイオレッツ〈7〉神の書物 作:三上延 イラスト:GASHIN (電撃文庫)

ダーク・バイオレッツ

総じて「地味」と言われていたような気がするこのシリーズ、ついに完結。軽い気持ちで読み始めたんですがどっこい、スロースターターなだけだと思います。後半は起伏がない分だけメーター振り切ったままです。手に汗握る良作でしたよ。最終巻まで挫折しなかった人ならお楽しみいただけると思います!

口絵見ても「ものすごい勢いで展開する」という情報しか読み取れませんでした。え? ナニソレ? しかいえないような。うおお、すげえ燃える! 読むぜ!
そして中身は6巻の勢いそのままに息もつかせぬ怒涛の展開、必死の消耗戦。

眠り続ける柊美と巻き起こる大災害、自分と同じ顔をした最強の紫の者。
「え? クライマックスのはずなのになんでこんなにページ数残ってんの?」と思うこと数回。主人公たちは常時万策尽きた窮状で残された一縷の望みとそれに立ちはだかる最強の敵。岬や岡内はもちろん、文彦さんや丸谷さんや、脇役のみんなのカッコいいこと。中でも尾沼のおっちゃんと要子おばさまのお茶には泣かされました。

悲しいけどあったかい、幕切れでした。
ちゃんと「怖いけどちょっとかなしい、いい話」でした。
岬&岡内のLOVEどころか神岡町の現在、主人公カップルの今後すら省略されているけど、希望の光が一筋差しているようなエンディング。綺麗でした。

きっと明良と柊美なら、道蔵さんと菊乃さんの分まで幸せになれるさ。
その身に課せられた使命と今まで払ってきた代償の大きさ以上に。

蛇足:でもやっぱり気になるよなぁリスト。
留年せずにすんだの? ああ、大災害だし目立たないかも。
古井さんちのかおるこさん
岡内家の建物
尾沼二世&要子さんのその後
千紗の身の振り方
っていうかむしろ栗栖家に何人が住むのか

影取ってシャドウテイカーに関係アルンデスカ?

他刊の感想
7 6 5 4  2 1

Facebook にシェア
Pocket
[`friendfeed` not found]
[`evernote` not found]
LINEで送る

ゆらゆらと揺れる海の彼方2 近藤信義

ゆらゆらと揺れる海の彼方 (2) 作:近藤信義 イラスト:えびね(電撃文庫)

攻め落とされたレールダム首都ヘルデルラントでオスターデが頑張ったよ話を中心に、もう一人の英雄・アールガウ皇帝シグルドをクローズアップ。折り返しにはローデウェイクの周辺も紹介されているけど、そこにお話が戻るのは250ページすぎた後。「戦いの天才たちの激突」とか書いてあるけどジュラとシグルドは対面しません。レールダム消滅するの早かったなぁ。

単語集と人物表を作っておいて本当によかった。覚え切れんよー。(老)
でも馬が合ってることは確からしく、おもしろかった。
にしても萌えイラスト連発ですよ! ノウラの2.5等身に新キャラ女性騎士のエミリアとかイラストはぱっとしないけどエミリアの妹で王妃で元じゃじゃ馬今寝たきりのローラとか、女性が増えてよろしいことです。でもエミリア、戦場だとその上に陣羽織着るの? うおお、想像できん……!

そして豪胆公が本当に英雄だったのかはなはだ疑問。主人公の立場の手前彼が大活躍しては困るだろうから致し方ないんでしょうか?

作者はスープを「羹」と表記するあたり、やっぱり中国風にしたいんだろうか。でも現状ではその単語だけが浮いているように思う。(どうでもいい豆知識→ようかんって羊羹って漢字で元々は羊のスープだったんだよー)

で、ローデウェイクにはやっぱり苦難が続くようで。
さて、私はラシードがカラーイラストになるのを地道に待とうと思う。3巻か4巻で実現しているのなら大笑いってことでひとつ。次の巻で大笑いでした。

他刊の感想
3 4 5 6 7

Facebook にシェア
Pocket
[`friendfeed` not found]
[`evernote` not found]
LINEで送る

about

ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

アーカイブ

profile


- Rental Orbit Space -