カテゴリー ‘ 電撃文庫

バッカーノ!1933<上> THE SLASH ~クモリノチアメ~ 成田良悟

バッカーノ!1933〈上〉THE SLASH クモリノチアメ 作:成田良悟 イラスト:エナミカツミ(電撃文庫)

バッカーノ!1933〈上〉THE SLASH クモリノチアメ ISBN : 4-8402-2787-X 発行年月 : 2004.9

なにぃ! 作家さんたちでで奈良に修学旅行に来ただと?! 私を呼んでくれれば創建時に元になった山寺の所から東大寺の歴史説明したのに! 奈良の事なら薬師寺の伽藍復興の歩みとかも語れます! そんなんいらんだろうなぁ電撃作家陣は。渡瀬さんが陰陽ノ京の南都編としない限り。いや、してもいらないか。ちなみにその著者近影は東大寺大仏殿の前の石畳だね。インドの石とか混じってるんだよーアレ。(もういいから)一発でわかっても嬉しいような悲しいような。

あ、人物表ついてる……オフィシャルで作っちゃったんだ。
んー、なんか複雑な気分。

やー、やっぱりプロローグおもろいな毎回。
知ってるヤツがジャカジャカ出てきて楽しいし。

現時点ではまだ禁酒法は廃止されていない。でも廃止されることはもう決まっていて、その身辺整理のためにガンドールのシマで密造酒作ってるジャグジーたちに話をつけなければならないらしい。なんでよりによってそんなところで商売するんですかシカゴ訛りの不良たちよ! んでもって葡萄酒とかともっと情報交換とかしなよ。あいつはここが地元なんだから話ぐらいつけてくれるだろうに。まったく。(笑)

えーっと、前作までの主人公たちが居過ぎてどないすんのかなと思うけど。しかもマフィアやゴロツキばっかなんで衝突すること必至。いやでも最後はミスターハッピーエンドだとは思うけどさ。
ジャグジー一味(シャーネ含む)とバカップル、チック&メキシコ娘、ロニー&エニスが同じ部屋にいるんだよ? +初登場人物がいますが。そこに前回全然暴れられなかった「お楽しみはこれからだ」の葡萄酒も参戦するみたい。いやでもそれでも仲間だらけだよなぁ。どうするの?

ロニーって葡萄酒に匹敵する男らしい。そりゃ初耳だ。まあそりゃそうか。
じゃージョーカー的立場の葡萄酒も思いっきり暴れても大丈夫だよね? そのために出てきたんだよね?

フィーロは無印の最後に「もう忘れ始めてる」なんて言ってたけど、セラードの記憶のことドミノにからめましたね。悲しさがあっていいね。たとえ4コマのネタの続きでも。もう一つのネタはチックの「大事に切ります」です。
MW号といい今回といい、こういうつながりって二次創作の香りがすると思うのですが、やったことあるのかな?

「マファイ」ってすげー誤字だな。んーたしかに使ってる文字が並び替わっただけだけど。ジャンプしそうな。それはマサイ。

チックのハサミってさ、私的に園芸バサミみたいなイメージだったんだよ。まーこんなの。
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丸っこいフォルムの。……ジャグリングしやすそうじゃない? でも拷問しづらい? ちょー裁ちばさみでしたごめんなさいごめんなさい。
んー、帯どおり予兆っぽい。次巻に期待、ってことで。

他刊の感想
無印 1931鈍行編 1931特急編 1932 2001 1933<上> 1933<下> 1934獄中編 1934娑婆編 1934完結編

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シルフィ・ナイト 神野淳一

シルフィ・ナイト 作:神野淳一 イラスト:成瀬裕司 (電撃文庫)

シルフィ・ナイト (電撃文庫)

第9回電撃ゲーム小説大賞選考委員奨励賞受賞作。……読むのにめちゃくちゃ時間かかってしまった。5章まで読んだのにエンジンかからなかったのは久々だ。

夜間爆撃を担当する隊に配属されたジーンは妖精族の生き残りライムとタッグを組むことになる。この国がイギリスもどきの王国で、帝国軍と戦争しているところ。

もともと空戦にあまり興味がないもんで、機体の説明とかがかったりーと思ったり。アリソン読後の勢いで攻めようと思ったんですが、よく考えたらアリソンって戦争してないもんなぁ。んでもそれなりに説明を読んでですね、それなら単発単座を量産した方がいいんじゃないかと思うのですが、それは素人考えなんですかねぇ。ゼロ戦って単座じゃなかった? (どういう関連だ) 複座の利点ってやっぱり役割分担による各操作の精度アップとかなんですか? いまいちわかんないんだよう。でもアリソンで出てきたのも複座が多かった? あ、そりゃヴィル乗せられないと話進まないもんねぇ……。ベネ機もフィー乗せなきゃいけないし。

うーん、話的には盛り上がりに欠けるというか。魔法の力と科学技術の関係もよくわかんなかったし。自分も戦闘機撃墜の任にあたっているのに敵に銃向けられて初めて人殺しの重大さに気付くって遅すぎない? 
それにライムの語尾が頻繁に「~」で終わっていて、印象がバカっぽいんだよ。戦場の緊迫感が吹っ飛んでると思うんですよ。
まぁ最後の方はよかったですよ。愛の力は偉大です。でもどこに惹かれたのか二人ともよくわかんなかったんですが。そして、いくら水着がないからといってタオルを巻いて男と一緒に遊ぶ女子はヤバすぎです。ありえないっすよー!

絵師さんもモノクロ絵は普通なのにカラー絵っていうか人物紹介の主線は処理してないってどういうことなんですか。ってーか読み終わってから人物紹介見たらベック少尉の印象があまりにも違うんで笑ってしもうた。うーんでも私の好みでないことも確かです。私では正当な評価は下せませんね。ってーか最後の場面は二人のイラストがほしかったよー。

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悪魔のミカタ5 グレイテストオリオン うえお久光

悪魔のミカタ〈5〉グレイテストオリオン 作:うえお久光 イラスト:藤田香 (電撃文庫)

悪魔のミカタ〈5〉グレイテストオリオン ISBN : 4-8402-2174-X 発行年月 : 2002.9

ボクシングです。ボクシングなのです。熱いです。青春です。んでもって分厚いです。真嶋先輩フューチャーの巻。
真嶋先輩の「所有権」を巡ってボクシング部の新鋭+知恵の実能力者高虎とコウがボクシング勝負です。イハナが用意した特訓メニューと作戦で対策するコウ、勝負の行方はいかに?

一方の知恵の実は、真嶋先輩が取り付かれてしまいました。こればっかりは真嶋先輩自身に戦ってもらうしかありません。腕輪状の「グレイテストオリオン」は身体を自在に変化させることができる能力と、勝手にぺらぺらしゃべる元知恵の実「レフトアームスピーキング」の複合体になっていて、その名前を当てない限り取れないらしい。真嶋先輩を狙うとはカウンセリングのやつらも人が悪いよ……。勢いでボクシング先に書いちゃったけど、今回のメインはまぎれもなくこっち。

そうだよなぁ。言えないよなぁ。親には自分がいじめられたとかって、申し訳なくて情けなくってなかなか言えない。まして真嶋先輩が受けた仕打ちってのは、余計に言いにくいよ。親が頼りないとかじゃない。愛してるから余計にいえない。そんな時にみークルの仲間やイハナがいるのはとても頼りになる。
イハナがちょっと感情を出したりしてほほえましい場面もあるし。
アトリのイーチャーズリンクの話とかも人間臭くていい感じ。

ボクシングの場面もわくわくドキドキだけど、真嶋先輩の戦いも嫉妬や無力感や絶望などの混じった恋心の切なさ満載でそりゃあ分厚くもなるよなぁ、と一人で納得。

っていうかさぁ! キスの伏線はどうなったのさ! 忘れたとは言わせないぞ(笑)
日奈の復活が遠ざかっていっているような……。ライトノベルの主人公として今回の選択は当然だともいえるけど、「悪魔のミカタ」としての立場は微妙になるやね。続きも楽しみです。

他刊の感想
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七姫物語第二章 世界のかたち 高野和

七姫物語(2) 世界のかたち 作:高野和 イラスト:尾谷おさむ(電撃文庫)

七姫物語(2) 世界のかたち (電撃文庫) ISBN : 4-8402-2574-5 発行年月 : 2004.1

めちゃくちゃ絵がきれいです! 柔らかくて、雰囲気にピッタリ。尾谷さんがジブリ好きで影響を受けたというのにも納得です。
はー、この雰囲気はとても好きだ。

でもなんていったらいいんだろう。ほんわか感は変わらないのにこの胸のわだかまりは。むしろほんわか感故の疑問というか。

巫女姫が統治する世界、東和は本当に大陸の片隅にあるんでしょうか。島国といってくれたほうが納得できやすい気がします。「領地争い」が起き得るのに、なんで十二国記よりもまったりしているのか。「陽子」が受けた試練より、「空澄」がした苦労は何十倍も生ぬるい。そして、市井に出るときの空澄姫の仮の姿「鞄持ち」カラカラの生活といったら、姫様から堅苦しさを取ったような楽な生活に見える。それはトエとテンがいるかいないかの差であるような気もしますが。
前回は四宮の侵攻というスパイスがあったけど、今回は雪祭りの季節にカラカラが都市に出て見聞を広める、といった内容なのでよりまったり。元四宮の傭兵将軍のちょっとした騒動はありましたが。

私自身、「和」という思想はとても島国的なものだと認識している。
他国の侵攻が考えられる大陸ではありえない。
そして「雪終」(ゆきおわり)や「櫻帰」(さくらがえり)といった十二の季節の呼び名などがより「ヤマト」な雰囲気を醸し出す。

今回広めた見聞を大いに発揮して、三章以降に活躍してくれるでしょう。その序章といった感じ。

ええと、より細かい突っ込みは「まな板に水」。ええっ、立て板だよ立て板!
改行は、前回よりは少ない気がしますが、やっぱり多いですね。

こう書くと深江は七姫嫌いなのかと思われるかもしれませんが、あれです、すきだからこそ。いや願望としてはむしろつっこまないで楽しく読みたいよう、好きなんだから。(泣)

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七姫物語 高野和

七姫物語 作:高野和 イラスト:尾谷おさむ(電撃文庫)

七姫物語 (電撃文庫) ISBN : 4-8402-2265-7 発行年月 : 2003.2

第九回電撃小説大賞金賞受賞作。

ほんわか国盗り物語。いや本当だって。
ある大陸の片隅で、先王の隠し子と呼ばれる姫君をそれぞれの都市が掲げ、七つの宮が立った。最後の七宮、カセンで武人のテン・フオウとその軍師トエル・タウに擁立されたのは孤児の空澄。まだ城に入る前、お金もなかった頃に「三人で天下を取りに行こう」と語った思い出が空澄の大切な宝物。
しかし三年が経ったとき、隣の都市四宮琥珀姫を擁するツヅミがカセンに侵攻を始める。

全然殺伐としてないんです。さわやかな風が吹いてるんです。
空澄姫は弱々しいだけの姫ではなく、芯の強さを持ったお姫様です。優しさを人に与えてあげられる強さは持った人なのです。周りの者も素性は知れない嘘つきだけどホンネはわかりやすい。

ツッコミは、改行多っ! ほぼ全ての文で改行。見たことないレベルだ。そして文章が体言止め多用。なんだかブツ切れの感を否めません。カギカッコの前に句読点がないのも気になる。というか句点がない文もあった。校正しっかりしろよー! まぁそんなのは成田氏に比べればなんでもないし慣れでどうにかなります。でもカラスミの一人称であるためか、事実が先に述べられ説明が後回しになるのはわかりにくい。ような気がする。

まったり感の強さの分だけスリルはないけれど、そのぶん青空が綺麗なのです。後味のとてもよい物語。なんか安心できて好きです。
素では「ひちひめ」と読んでしまうので、市井のおっちゃんが「ひちひめ」と読んでくれたのがなんとなく嬉しかった。……「ななひめ」って読む?

メモ:月の名前
命月 雪終 息吹 櫻帰 緑渡 水面 空澄 高夏 早風 名無 雪祭 終月

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陰陽ノ京 巻の四 渡瀬草一郎 

陰陽ノ京〈巻の4〉  作:渡瀬草一郎 イラスト:洒乃渉 (電撃文庫)

陰陽ノ京〈巻の2〉 (電撃文庫)

切ないいいお話でした。いいなぁー。
女童にも恋心。ピュアなのです。

そんな阿呆な感想しか思いつかないこの身が歯痒い。洒乃さんのイラストも絵巻物な感じですばらしいのですよ。絵草子なんて何でカラーじゃないんだよう! って誰もが思うよね? ね?
hp買ってもカラーじゃないそうです。拡大はされるみたいですが。

このシリーズについて言っちゃいけないと思いつつも言いたくて仕方ないことが。……保胤って主人公? 必殺技持ってるのに四巻中一回しか使ってないじゃん。自分でもわかってるみたいだけど何m(以下略)
そしてやっぱり関西人には平安京で繰り広げられる物語の登場人物がべらんめぇ言葉を話しているのがちょっと違和感。丁寧語は気にならないんだけど光榮だけが違和感ー。そして晴明の嫁さんがなぜ晴明の家にいるんだー(当時は通婚なので婿養子に入らない限り実家にいる) そりゃー芦屋道満の娘って設定だから定まった実家はないような気もするけど、今回は時継が保胤の庵に転がり込んだことで結婚のあり方が説明されていたから余計に……って歴史好きは知識持ってるだけに些細なことが気になっていけません。もっと物語楽しめばいいのにねぇ。

でもでも大好きなのですよ。二巻と三巻は記録がどこかにいってしもうてのう……。書いたことは書いたんですが。「陰陽ノ京」も「慶滋保胤」も「洒乃渉」もうちのIMEじゃ一発変換ですよ。われながら恐ろしい。べつに辞書登録もしてないのになぁー。時継はまだムリのようです。むぅ。

そんでもってオカンに読ませたりもしたのですが。面白いっていってくれました。これ以外の電撃なんて読む気もないだろうけどねぇ。
大学で文体論を研究していた母によると「陳瞬臣」の影響があるような気がするそうです。へー。渡瀬さーん陳瞬臣好きですか?

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大唐風雲記 洛陽の少女  田村登正

大唐風雲記―洛陽の少女 作:田村登正 イラスト:洞祇ミノル

大唐風雲記―洛陽の少女 (電撃文庫)

第8回電撃ゲーム小説大賞、大賞受賞作でございます。

作者様は著者近影をご覧いただくとわかりますとおり、結構なお年を召したおじさまなのでございます。しかし本人があとがきで話されていますとおり、「キワモノ」とまでは行かないものの、異色であるとわたくしめも思っております。

……本文にあわせてですます調で書き上げるつもりでしたが私にはムリです!
ああ情けなや。で、話の続き。

電撃以外の小説賞では出ないんじゃないか、と思う。
馬と弓の戦争、味付けは方術や空飛ぶ絨毯、タイムトリップ。
ヒロイン(?)は、少女の骸に取り憑いた偉そうなおばさん、則天武后。楊貴妃は色が黒くてボリューム満点で力の強い、素ではずーずー弁を操るおばさん。李白は犬の霊憑依させれられてその鼻で人探し。
そしてちょっとHな話は生々しい。キャー。

蜀訛りは、南方の言葉なんだから東北弁ではなくウチナーグチにしてほしかったなー。……東北弁ほどメジャーじゃないから小説には不向きかな?
「テーブル」とか「ボリューム満点」とか英語が出てくるのにも少々違和感がございました。

師匠の秘密とかー、空飛ぶ絨毯(仮)の正体とかー、気になるけど二巻目でもわからないらしい。普通に気になる。
あー、アンの正体は見誤りました。やっぱり、全ての作家の張ったトラップ全部に引っ掛かってるんじゃないのか私。

あとがきの「唐書読んでおこうと思ったら序文以外点も丸もない、代わりに返り点のついた漢字の羅列」だったという話。史学を学んだものから言わせてもらうと「返り点打ってあったら万万歳じゃないか」、です。
白文(ひたすら漢字)ってほんとに訳わかんないよー。どれが動詞かわかんないと文読めないのに、あらゆる漢字には動詞の意味があるからもー。例えば「北」なんてものにも「そむく」という意味があります。お手持ちの漢和辞典にも実は載ってる事実なのですが。泣きます。

シルクロード好きの私としては、クチャとか天山山脈とか西域の地名だけでもテンション上げられます。いえー! ……これ読んで中国の歴史に興味持っていただけると嬉しいです。歴史はよいですよ。

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Mew Mew! Crazy Cat’s Night 成田良悟

Mew mew!―Crazy cat’s night 作:成田良悟 イラスト:ヤスダスズヒト (電撃文庫)

Mew mew!―Crazy cat’s night (電撃文庫 (0962))

バウワウ! と同じ島、佐渡と新潟を結ぶ橋越佐大橋の真ん中に位置する人工島でのお話。わりと近未来で無法地帯。

エライことになってます。いや、いつもか。いつも通り度肝を抜かれて面白かった。(笑) デュラララ!! の主人公が出てきたときにゃこれ以上のヤツはないだろうと思ったのに。今度の主人公は、いつも謝ってる内気な感じの子なんですが、武器を手にすると……エラいテンションになります。
にしても聞き慣れない武器なんで……「アクセルスロットルを引いた」っていわれてもどういうアクションが起こるのかわかんないっすよ。絵で見たときにはバイオリンの弓みたいに見えるのになー。

今回はあとがきに「ネタバレ」って書いてあったのでいつもはある先入観がなくってちょっとストレス気味。(あとがきから読む人)
で、いつも通り作家登場なんですが。うおー、何処に出てきたんだ運び屋ヤマト。稲嶺光とスリ師Gはわかったけど。……再読かー。

誤字関係はー。書きかけの一文があったような。絶対あそこには何か言葉が入るはずだ。(P161L4)  それとついにあとがきお礼の人名で誤字。さすがにやばくないか? (笑) まぁおかゆさんですけども。

ツッコミは、帯、内容偽ってない?
と、続くのかよ! と、しかも間にバッカーノはさむのかよ!
あーこれからも貢ぎますんでよろしくお願いします。ごちそうさまでした。

他刊の感想
バウワウ! MewMew!  がるぐる!<上> がるぐる!<下>

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シャドウテイカー 黒の彼方 三上延

シャドウテイカー―黒の彼方 作:三上延 イラスト:純珪一 (電撃文庫)

シャドウテイカー ISBN : 4-8402-2697-0 発行年月 : 2004.6

読みました。しかし最後の、250ページを過ぎたあたりから度々中断せざるを得ない状況に。それでなくても戦闘場面の読解力足りてないのに余計に分からなくなるじゃないかー!!

といっても仕方がないので。
都市伝説を発端としたホラー(?)な学園物ですよ。
もうなんだか、三上さんがとても好きそうな(笑) ヒトリムシ、とかも。
黒いんだけどほんわか暖かなお話でした。人の優しさでできた闇があふれている、といった感じ。かといって鬱ストーリーというほどもせつなくもなく。エピローグで鳥肌が立ったよー。

でもなぁ。うじゃうじゃ発生する虫の描写が「三葉虫」とかいわれても具体的なイメージが浮かばず、黒くて光沢があって甲虫……夏の天敵しか思い浮かべられないよ!! 胸に抱けるほどの大きさ……ぎゃー。

主人公の兄がステキな感じにはじけてて良かったよ。
いやでも、ファッションに興味がないやつは黄色のグラサンなんて買わないんじゃないのか。うーん。

箱ブランコ、でもないのかなぁこれは。ノーマル箱ブランコは今どんどん撤去されてるものね。
うちの団地には雨戸ないよう! むしろ欲しいよう!
ごみは……新聞紙に包めばバレナイノニ。いや、ダメだけど。

次作は加賀見市ではないところが舞台らしいですよ。
今のメンバーも出るんだよね……?

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ダーク・バイオレッツ 三上延

ダーク・バイオレッツ 作:三上延 イラスト:成瀬ちさと (電撃文庫)

ダーク・バイオレッツ

ダヴィンチの特集「小説家になる方法」で、サイト持ちから小説家になった例としてインタビューを受けていた人です。今サイトには日記と仕事情報しかないけど、時折興味深い事を書いてらっしゃいます。
でも、人にいわせれば「デビューしてからはっちゃけなくなった」んだそうで。また、ウェブ上の本の感想としても「あのサイトの人がデビューしたっていうから恥ずかしいのを我慢してライトノベルを買ったのに、面白くなかった」という感じのものも存在しています。
しかし、地味ではありますが文章はしっかりしていますし、何気に速筆。渡瀬草一郎さんと共通点が多いのかもしれません。

死んだ人間を見ることができる「紫の目」を持つ神野明良は、通学途中に幽霊ばかりが乗ったバスに乗り合わせてしまう。明良は辛くも逃げ出したものの、後から乗ってしまった女子学生は行方不明になってしまう。バスに乗っていた幽霊はこの街で起きた殺人事件の被害者だったと知った明良は、乗ることを止めることができた御厨柊美と事件を追う。

あとがきによると、知人の昔話がきっかけで生まれた作品なんだそうです。「夏休みに友達と遊んだ記憶があるのに、よく考えるとその友達は夏休みに入る前に死んだはずだ」という。悲しいけどあったかい、しあわせなエピソードだなぁ、と思う。でも本文はそんな話では全然ないのも、ダウジングしようと集まったのに針金忘れる三上氏らしいような(笑)

わお、内容について全然語ってないよ。ごめんなさい。
そして私がのろのろしてるうちに完結しちゃいました。むう。早よ追いつかんとなー。

他巻の感想
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ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

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