カテゴリー ‘ 電撃文庫

悪魔のミカタ3 パーフェクトワールド平日編  うえお久光

悪魔のミカタ〈3〉パーフェクトワールド・平日編 作:うえお久光 イラスト:藤田香 (電撃文庫)

悪魔のミカタ〈3〉パーフェクトワールド・平日編 (電撃文庫) ISBN : 4-8402-2119-7 発行年月 : 2002.6

今回は、夢を叶えるためにどうしても協力が必要な、舞原イハナからの指令によりサクラをデートに誘うことが任務。なかなか誘えないコウ、そして敵、登場。顔見せ程度ですが。そのかわりバトル要素としての悪魔の実は出てこなかったり。なんかコウが襲われてた(?)けど。つーか、カウンセラーを二人も雇うなんてとても裕福な学校だなぁ、と。私立に通ったことないけど、そんなものなのかしら? 日炉理坂の権力で一発オーケー?

そうか、私が悪かった。傍点打つのが「趣味」なんじゃ仕方ない(笑)(著者紹介)
今回から始まった口絵漫画もイイ感じであります。
コウが悪魔のミカタをしている根本の原因、決意を忘れてないってことがわかってよかったです。ハーレムと言う今の状況に、ただ鼻の下を伸ばしているだけではないってことが。実はデートを誘うのにも躊躇するようなウブなところもあるんだってこととか。イハナが実はコウぐらい平気で投げ飛ばせちゃうところとか。無敵ですかアナタ。

冒頭の回想シーン、ドタバタストーリーの底に流れてる黒ーい部分がよく現れてますねぇ。伏線だから今のところなんともいえませんが。

しかし、今回一量(?)も集まってない「108量の魂」ってのはいつ集め終わるんだろうねぇ…… でも、カウンセラー二人組の知恵の実もそんな感じに作ったものだとしたら、意外と早いんだろうか。

他刊の感想
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パラサイトムーン 風見鳥の巣  渡瀬草一郎

パラサイトムーン―風見鳥の巣 作:渡瀬草一郎 イラスト:はぎやまさかげ (電撃文庫)

パラサイトムーン

主人公たる心弥は人の感情を「色」として感じることができる。幼馴染みの弓はちょっと家庭の事情が複雑で、夏休みに父親の実家の島を訪れることになった。それに付き合う心弥。そこでは「波谷様」と呼ばれる神様が信じられていた。その正体は迷宮神群という神のような、モンスターのようなモノで、それに影響されると人間にも「異能」が与えられるという。それを狩る事を仕事としている組織、キャラバンも登場、無事に元の生活に戻れるか?

「陰陽ノ京」(←一発変換でした。さすが私のIME 笑)の渡瀬草一郎の現代伝奇物。クトゥルー風味。

えー、絵の描けない私が言うのもなんですが。「ヘタ」とかは言いませんよ今回。本文と食い違う挿絵どうにかして。それにその入れるタイミング。ネタバレしまくりです。しかもその数の多いこと。ってかメルヘンにバトルシーン描かれてもなぁ。設定はホラーっぽいのにー。何とかしてくださいー(泣)
心弥が能力持ちつつも何もできないでステキ。(違)確かに、心情読めるぐらいではバトルには強くなれませんなぁ。(笑) 似たような能力でも「虹を操る少年」(東野圭吾 講談社文庫)の光瑠とは大違い……あれは天才だから比べたらいかんって。
でも正直、それが普通なんだと思うのですよ。天才でない主人公が、私たちに近い主人公がたまにはいてもいいんじゃないでしょうか。

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バッカーノ! 2001 Children Of Bottle  成田良悟

バッカーノ!2001―The Children Of Bottle 作:成田良悟 イラスト:エナミカツミ (電撃文庫)

<バッカーノ!2001―The Children Of Bottle (電撃文庫) ISBN : 4-8402-2609-1 発行年月 : 2004.2

副題見た時点で今回のモチーフに気づくべきだったか。(笑) どうもこいつら錬金術師っぽくないので。なにやら突然異次元とか出てきてびっくりですよ。そんな仕組みだったのか……確かに異色です。現代だし。登場人物少ないし。不死者たちはみんな現代人の思想に切り替わってました。そりゃぁ、時間は他の人と同じように流れるのだし元のままの考えを保持できるわけないよね。
猟奇殺人とかもないですよ。元ネタはほんとに関係ないみたいだなぁ。

いやしかし。今回もちょっといい話。世界がアイザック&ミリアやエルマーみたいな人であふれたら、きっと今よりか平和になるんだろう。いや、バカップルに関しては口絵の事実に気付くのに70年かかるのはあえて言うまでもなくやっぱりね、というか。

しかし。「レイチェル」の誤字はありえん。今回出てきてない人を主語にする間違いをするか(笑) 彼女は再登場はしてませんのであしからず。生きてたらばあさんだなー。他にもいろいろあったなぁ「驚き安い」とか。まぁ、成田節はいつも通りってことで。ハイテンションな人もいつもどおりいるよー。

夏に1933が来るかもですよ!! 時間軸現代に移しっぱなしかと思ったけど戻るんだ。よかった。ああ、やっと禁酒法時代が終わります。楽しみのような残念のような。新たな伏線も出てきたし、いろんな登場人物のその後が想像されて、全員のを読みたいけどまた新しい人が主人公なのかもしれなくて、それも読みたいし。金の続く限りついていきます!

著者近影……。アンタに言われたくないなぁホントに。いっつも自分じゃないやんか(笑) はっ、もしやこれが右手ブレイク10分前の映像?! しかし、おかゆさんはどこでてもいじられるんだねぇ。

他刊の感想
無印 1931鈍行編 1931特急編 1932 2001 1933<上> 1933<下> 1934獄中編 1934娑婆編 1934完結編

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悪魔のミカタ2 インヴィジブルエア うえお久光

悪魔のミカタ〈2〉インヴィジブルエア 作:うえお久光 イラスト:藤田香 (電撃文庫)

悪魔のミカタ〈2〉インヴィジブルエア (電撃文庫) ISBN : 4-8402-2075-1 発行年月 : 2002.4

前回悪魔のミカタとなった堂島コウと悪魔見習いから見習い悪魔になったアトリ&みーくるの面々が挑む事件は、モノを透明にすることができるスプレーの知恵の実を使って盗まれた大理石像「マリアドール」を探すこと。

某所で見かけた「おかゆにも負けない電波」という言葉の意味がやっとわかったよ。前作と雰囲気全く違います。もうなんだか、口絵のジィ・ニーの露出度の高さが全てを物語っているような……彼女、武器しか身につけてませんし(笑) それと舞原姉のキャラの変身っぷり。猫耳だよ。月明かりの下のアレは何だったんだ。一巻の時とはまた違った衝撃が……。
いやぁ、それだけじゃないんだけどね。知恵の実を使った頭脳戦が今回のメイン。いや、ジョジョは読んだことないんですけどね。
それでまたミステリ部分がなんだかよくわからなくて、読解力つけたいです。はい。
コウのキャラは好きなんだよなぁ。だからハーレムでも許せるのか。ううむ。一途ではあるし。
涙を押さえて、頑張ってください。

ちょっとロバ耳。傍点打ちすぎなんだよ! 読みにくいよ!
イラスト……好きなんだけど六本指だったり記述と食い違ってたり……うん、刊行ペース速いと作家だけでなくイラストレーターも大変なんだね。頑張ってくださいm(__)m

他刊の感想
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シャープ・エッジ-stand on the edge 坂入慎一

シャープ・エッジ―stand on the edge 作:坂入慎一 イラスト:凪良(nagi)(電撃文庫)
第9回電撃ゲーム大賞選考委員奨励受賞作品。

<シャープ・エッジ―stand on the edge (電撃文庫) ISBN : 4-8402-2326-2 発行年月 : 2003.4

ある事故の日から、暗殺者のハインツに拾われ、スローイングナイフの使い手として育てられた少女カナメ。しかしハインツが仕事の最中に殺されてしまう。相手はワイルドカード「魔女」を囲ったマフィアのファミリー。カナメは仇をとることができるか?

読み始めたのはいつだったか……。やっと一巻読了。
キーリとかと同じ時期によみはじめたハズなのに……? 中断してた時の言い訳→(なんでこんなSSの連続みたいな構成やねん!) 氏のSSはHPで公開されています。それ自体は大好きです。集中力が続かなかったんだと思う。あっさり味というか淡白というか。でも世界に入り込めたならこっちのものです。実は「バッカーノ!」(無印)だってかなりの時間中断した私。

中断してた時も頭に残っていた言葉→『呼吸が乱れない程度の走り。』
……階段上るだけで息切れする私には理解できない世界だ。

ところで、話の内容は 女たちの戦い なわけですが、みなさま強くてカッコイイっす。どこぞの掲示板で「『本来の魔女』と『影の女』を混同していた」的な感想があったので注意して読んでいたけど、うーん、みんなキャラ立ってると思うけどな……?

実は作者年下です。成田良悟が操る群像劇とか、西尾維新が繰り出すミステリなんかは自分には絶対できないという自覚があるので全然悔しくないのですが、これはわたしがよく見る夢なんかにもありそうなシチュエーションで、なんだか自分にも考えることができそうな気がしてしまうあまりにちょっとくやしい。(笑) それを言い換えれば好みの世界観、ってことなんだろう。
プロット立てる能力がないのは自分でもよくわかってるんだけどね。

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悪魔のミカタ 魔法カメラ  うえお久光

悪魔のミカタ―魔法カメラ   作:うえお久光 イラスト:藤田香 (電撃文庫)

悪魔のミカタ―魔法カメラ (電撃文庫) ISBN : 4-8402-2027-1 発行年月 : 2002.2

第8回電撃ゲーム小説大賞《銀賞》受賞作。藤田さんは第5回イラスト大賞《金賞》受賞者です。

ある日、男子高校生堂島コウの家にどう見ても小学生で色とりどりのエナメルベルトを巻いた悪魔がやってきた。全校集会のさなかに殺された「ザ・ブルマ」を殺したのは「知恵の実」と契約したコウで、その契約の完了魔力を感知して魂を奪いに来たのだという。コウの所属するみすてりーさぁくる「みークル」の面々と犯人探しが始まる。

ミステリものにまったくさっぱりこれっぽっちも慣れていないので(コナンと金田一ぐらいか?)ミステリ部分に文句はつけられないんですね私。なんで好きじゃないのかと聞かれれば、犯人が殺したいほど誰かを恨むって過程をうだうだ聞かされるのに耐性がない。

不覚にも泣いてしまった訳ですが。フルバの紅葉君のファンだから。(笑)
「どんな辛い思い出でも覚えていたかった」っていうのがもうダメです。「人が死んだ」という事実よりも「記憶をもなくしてしまった」という自覚のほうが本格的な喪失だと思うのです。泣きツボ直球ド真ん中です。私の中では。

ラスト、の掛け合いもスリリングだと思います。詳しくはネタバレになってしまいますが…… 既にネタバレしているような気もしますが。わぁ未読の皆様ゴメンナサイ。

ギャルゲくさいのは認めるが、コウはやることやってるのでまーキスぐらいは許す。(←何様?! 笑)
「人を呪わば穴二つ」の意味は知ってたけど、「掘れ」ってついてるのは初めて聞いた。由来がすげーよくわかった。

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バウワウ! Two Dog Night 成田良悟

バウワウ!―Two Dog Night 作:成田良悟 イラスト:ヤスダスズヒト(電撃文庫)

バウワウ!―Two Dog Night

 ISBN : 4-8402-2549-4 発行年月 : 2003.12

佐渡と新潟の間に架けられた世界で一番巨大な橋越佐大橋の中央にある人工島は、不法滞在者や犯罪者が棲む無法都市と化していた。そこに同じ日に反対側から立ち入った二人の少年。全く違う道を歩きつつも、鏡に吠える犬のようにそっくりだった。

作品紹介読んだときの予測と大幅に違いました。

あー、またもや騙されたわけですが(笑)
バッカーノがタランティーノならばバウワウはB級香港映画。でも不死者がいないぶん、重くなるのは必然でしょうか。しかしやっぱり成田氏の作品。人(わりと)多いし。地の文はせめて同じ視点の中では「戌井」と書くか「隼人」と書くか統一してくれー。誤字も仕様。

しかし、私の中で葛原のヴィジュアルはシャープエッジのハインツみたいな姿だったんだ。(ヤスダスズヒトにそんな画風はないだろう) すげーギャップでした。(口絵で学べ)
ドクロネタは「成田好きやなぁー」。(笑)
最後の立ち回りがやっぱ秀逸。
そして私は成田好き。

他刊の感想
MewMew!  がるぐる!<上> がるぐる!<下>

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キノの旅「記憶の国」  時雨沢恵一

キノの旅-the Beautiful World- -記憶の国 Their Memories-(CD付き) 作:時雨沢恵一 イラスト:黒星紅白 (メディアワークス)

キノの旅-the Beautiful World-  -記憶の国 Their Memories-(CD付き) (電撃文庫ビジュアルノベル) ISBN : 4-8402-2525-7 発行年月 : 2003.12

噂のビジュアルノベル。PS2ソフトで充分だろうが。と言わないでやってください。言うなれば絵本。なんつーか、時雨沢さんより黒星さんは大丈夫なのかと。すごい忙しそうなのですが。なにやら電撃Play Station Girl’s Styleの表紙もサモンナイト3、抜剣モードのアティ先生とレックス先生だったんですが。すごいっすよ。 黒星 飯塚絵でそのカップリングを見れるとは!! いやいや。(笑)

またまた発売日を忘れていたりしましたが、発売日の前日に気づいたのでまぁいいかと。本屋はしごしちまったい。来た道を戻るのはむなしいよね……。

どーも、ヴんこあたりから壊れてますよ時雨沢さん。そのオチはないだろうと。(笑) 既刊の話の中でもっと絵本に向いた話はいくらでもあっただろうよ、と思うのですがどうでしょう。
帯とか完全に詐欺じゃない? 

最近キノがちょっともの憂げな表情をしております。なんとなく、なんだろうなぁ、そんなにセクシーさをウリにせんでもええのになぁ、と。結論は本と考えれば「高いだろう」。CDはゆるりと楽しめます。しかしレポートなどでせっぱ詰まってる時には絶対聴いたらイカン類いのCDですな。和んでしまって仕事になりません。眠れない夜にはもってこいです。カノン好きー。合唱で歌った「遠い日の歌」で全パートのスキャットも覚えたしなぁー。でも「The Beautiful World」三枚目なんだが。シングルとDVD特典CDドラマとこれ(笑)。

キノはそこそこ売れると思うけど、第二弾の橋本紡と第三弾の阿智太郎は大丈夫だろうか。CDついてないのに1500円。うーむ。

他刊の感想
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ブギーポップ・スタッカート ジンクス・ショップへようこそ 上遠野浩平

ジンクス・ショップへようこそ―ブギーポップ・スタッカート 作:上遠野浩平 イラスト:緒方剛志 (電撃文庫)

ジンクス・ショップへようこそ―ブギーポップ・スタッカート ISBN : 4-8402-2293-2 発行年月 : 2003.3

「赤信号に三回連続で引っ掛かると、ちょっといいことがおこる」なんていう『ジンクス』を買うことができる店、ジンクス・ショップ。カードに書かれた文字は、ジンクスの効果が切れたときには消えている、なんて不思議なもの。楽しみと不安を売る店に、客に混じって運命を操ろうとするものとそれを眺めるもの、それを断ち切るものたちが集う。

ついに中枢登場です。ネタフリの要素が強いのかな。

うーん、今から考えると禁涙境のあとがきとおんなじこと言ってるよなーオキシジェン。
世界全体を把握している人なんかいないのです。それぞれがスタッカートなのです。それは統和機構も例外ではないそうで。へー。そんなこと前まで言ってなかったじゃん!

ま、それは面白いと思うんだけど、全体で見るとどうなのかな。「店」というつながりで見知らぬ人たちが集うという構成は面白いと思うんだけど、全然痛くなかったし、超能力者4人も必要かなぁとか、しかも自分が最強だと信じて疑わない人ばっかりってのもどうなの? とか、その人まで統和機構にかかわっちゃうの?! とかビックリしましたよ。一番抗議したくなったのはホワイト・ライアットのルックスだけど。だってー、澄矢雅典だよー! けっこう線の細い人かと思うじゃん。え、思わない? 名前の語感で決めちゃいけない? 

ともあれ、不二子には地に足をつけて生きてほしいと思う。そんなにお金もあとからあとから湧いてくるほどあるわけじゃないだろうし。
その人にも、統和機構のヘッドになっても変わらず一生懸命生きてほしいと思う。うわー、全然イメージ沸かないけど。レイン・オン・フライディでいいじゃん、次期アクシズ。……忠誠心なさそうだな。かといってその人があるとは思わんけど。大丈夫か統和機構。

他刊の感想
笑わない VSイマジネーター パンドラ 歪曲王 夜明けのブギーポップ ペパーミントの魔術師 エンブリオ浸蝕 エンブリオ炎生 ハートレス・レッド ホーリィ&」ゴースト オルフェの方舟

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ブギーポップ・アンバランス ホーリィ&ゴースト 上遠野浩平

ホーリィ&ゴースト―ブギーポップ・アンバランス 作:上遠野浩平 イラスト:緒方剛志 (電撃文庫)

ホーリィ&ゴースト―ブギーポップ・アンバランス ISBN : 4-8402-1896-X 発行年月 : 2001.9

とあるところで出会った二人がちょいと犯罪を犯した拍子に大きな事件に遭遇し、カーナビやその他の画面で指示をくれるアニメイタチと共に数々の犯罪とねずみ小僧をやったのち、一つの世界の危機を解決してしまうお話。癒しベクトルはどこへやら。うーん、ホーリィのわかりやすい性格はある意味癒し系?

スッキリしてて好きです。厭世観や虚無感なんかは顔を出しつつも文面は明るく、パンドラと違って読後感もさわやかな青春小説。私はブギーポップシリーズにブギーとしての面白さなんて求めてないのかもなぁ。

イタチも語呂がよくて好きですし。アイキャッチのブギーコスのイタチイラストもステキだ。かわいい。
なにより全国指名手配されてもヘでもないホーゴーがステキ。
「今」をどうにかしようとする原動力が彼らの底力か。出合ったときに「恋人」とか「友達」などのカタチができてしまっていたらこんな力は出ていないだろう。何にも規定されない力がすごい。まったくもって「ロック・ボトム」なんて脇役の脇役。一応最終兵器なのになぁ。

凪はどうしても必要なのかなぁ。便利屋代わりにされているような気がして、出てきた途端なんだかなぁな気分になってしまった。事後処理任せるには必要だけどもそこをなんとか! リセットも必要かなぁ。能力名とかどうでもいいよ派。あ、だからこの話が好きなのかも。主人公が一般人だから。ビートにつながりを持たせてあるのがさすがというか、リセットってそのためだけに登場したの? みたいな。
そして「たまんねー熱さだわ」という言葉づかいには、女として断固抗議します。そんな言葉づかいのオナゴはいねぇわよ上遠野さん。

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ライトノベルを中心に、ぐだぐだとバカなコメントを書きます。やってるときは燃え多め。

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